#175 人生初CoCo壱

日本ほどチェーン展開された飲食店の多い国はないと思う。マックやケンタなど、どの国にもある外資系企業のものはもちろんのこと、国内で独自に発展し全国に展開するもの、特定の地域にのみ展開するローカルチェーンなど、その形態も様々だ。

全国展開される著名なチェーン店なら、誰しも一度くらいは行ったことがあるかもしれないが、しかし私に関して言うと行ったことのないチェーン店が実は結構ある。

好きでよく見ているオモコロチャンネルで紹介された、コメダ珈琲店やCoCo壱番屋とかはこれまで生きてきた活動圏内で出会う機会があまりなく、出先で見つけたとしても大抵の場合他に行きたいお店があったりするので、なかなか立ち寄ることがなかった。

大掃除を昨日ほとんど終えていたので、今日は寝具の洗濯と親戚の子供たちへのお年玉の準備、買い忘れたものの補充などをとっとと済ませたらもう昼になっていた。

休みの日は朝昼兼用でゴハンをしっかり食べることが多いので、何も食べずにすべての用事を済ませたから、今年の終わりに行ったことない店にチャレンジしようと思った。

隣町にCoCo壱がある。
出掛けのついでに立ち寄って、そこでランチにすることにした。

予習は完璧。
先述したオモコロチャンネルで、あのトッピングが美味しいとか、こういう風にカスタマイズできるとか色々知識はあったので、メニューを見て常連の如く注文できたことが少し誇らしい。店内に置かれていた漫画の棚を見て「はじめの一歩ってこんなに巻数出てたんだ」と驚きながら待つ。

注文してすぐにセットで頼んだサラダがきて、それを食べ終わる頃にちょうどカレーがきた。

今回は手仕込みとんかつカレーのハーフ茄子トッピング、ライス200g、辛さ普通を注文。

普段カツカレーは年に一回食べるかどうかというくらいだが、今年はまだ一度も食べていなかったのでCoCo壱で食べた。

この手仕込みとんかつが美味い！とオモコロチャンネルでも熱弁されていたが、食べて納得。確かに美味い。揚げたての衣は熱々サクサクで、肉はスプーンで切れるほどしっとりと柔らかくジューシー。

カレーも思っていたよりスパイスの香りがしっかりしていて、先ほどまで寒くて縮こまっていた身体が芯から温まるのを感じる。とんかつとカレーの合間に食べた茄子も、なかなか存在感があっていい組み合わせだ。

途中、テーブルに置かれたとび辛スパイスと芳醇ソースで味変にも挑戦。芳醇ソースは、加えると果実味が出される感じで、よりフルーティーで大人なカレーになる印象だ。とび辛の方は、最初は爽やかな香りを感じるが、食べるごとにじんわりとした唐辛子のコクが出てきて、最後にじわっと辛さが来る感じなのが面白かった。食べてからゆっくりと変化する味変はあまり他にないかもしれない。
あのスパイスすごいな。

久しぶりにロースカツの乗ったカレーを食べてすっかり満腹。腹ごなしにあちこち歩きながら、諸々の用事をまた足して帰ってきた。

正月は朝だけ実家で過ごすが、それ以降は自宅にいる予定なのでおせちとまでは言わないまでも、少しばかりのご馳走を準備した。

明日締め切りの小説もやっと納得いく形になったので、これで体裁を整えたら提出できる。

さて、これから近所の回転寿司で予約した寿司を引き取って、一人忘年会だ！