底なしの厭世観に囚われた時

漠然とした不安。
重力が何十倍にも感じられて、
カラフルな靴が私の目の前を通り過ぎる。
おうちに帰ったらお布団に大の字になって、
じっと天井の白をみている。
眠りたくないし、何か食べたい訳もなく、
頭の隅で課題がチラチラしているけれど、
それも別にどうだってよくて、
ただ、ぼうっとしている。
自分は怠惰だ!とすら思えず、
お布団に身を委ねて、白に目線を委ねる。
一時的に強い欲求を感じられなくなる。
私は欲求が嫌いだから、それがいい。
私は厭世観というヤツを嫌いになれない。
世界は厭だ。でも、私は世界をも嫌いになれない。
世界の創造者にはぜひもっと世界を平和にしてくれるように頼みたい。
そうしたら、きっと厭世観も静かにどこかへいってしまうだろう。
ちょっと寂しくなりますね、厭世観。

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