ボドゲはいいぞ。Res Arcanaはいいぞ。
久しぶりにボドゲはいいぞシリーズを書くなあと思い、前回の記事を探したら1年以上前で、その記事にも「前の記事は1年以上前」と書いてあり、図らずも年一シリーズになりつつある。なんでや。
こんな世の中なので、会社の部活動や同好会も表立って活動はできないんだけど、その同好会メンバの方に貸してもらったボドゲが大層面白く、妻と5日連続でやってしまうほどだったので、ぜひとも紹介したいなと。
■『Res Arcana』
無理やり一言で言うなら、「デュエルマスターズのシールド戦」が一番近いと思う。雰囲気はマジック:ザ・ギャザリングのほうが近いけど。とはいえこれで伝わる人は少ないと思うので、ちゃんと説明します。ここで帰らないでね。
・デュエルマスターズって?
いわゆるトレーディングカードゲームのひとつで、ポケモンカードや遊戯王、マジック:ザ・ギャザリングも同じカテゴリと言えば分かりやすいかな。カードを買い集めてそのカード数十枚からなるデッキを作ること、他のプレイヤーとお互いそれぞれのデッキを使って対戦すること、ターン制になっていて自分のターンにモンスターを場に出して効果を使ったり攻撃したりすること、このあたりは共通していると思う。
ただ、もちろん同じトレーディングカードゲームと言ってもそれぞれ特徴があって、デュエルマスターズには例えばこんな特徴がある。このあたりが、『Res Arcana』と共通するところ。
①どのカードも2つの使い方があって、モンスターや呪文として使う以外に、リソース(マナ)を生み出す使い方がある
②カードをモンスターとして場に出すには、そのカードが要求するマナの数や種類(火とか水とか)に応じたマナを支払う必要がある
(※共通しないところもいっぱいあります)
・シールド戦って?
「カードを買い集めてそのカード数十枚からなるデッキを作る」とさっき書いたけど、実は他にも遊び方はいくつかあって、そのうちのひとつがシールド戦。このシールドはShield(盾)ではなくてSealed(封された)のほう。あらかじめ作ったデッキを持ち寄るのではなく、お店とかでカードがランダム封入されたパックを適当に買って、それに入っていたカードだけでデッキを作って対戦するという方式。
あらかじめデッキを作って持ち寄る方式は、もちろんそのカードゲームに対する知識量や理解度も必要なんだけど、「強いカードを持っている」ということも関わってくる。つまりどうしても財力に左右される部分がある。その財力という要素を排して勝負したいと思ったときに、シールド戦というものが出てくる。『Res Arcana』は買い切りのボードゲームなので、カードの種類は最初から限られていて、お互いそこからデッキを作る。つまり財力という要素が最初からないので、そういう意味でシールド戦だなあと思った。
さて、ざっくり特徴を書いたところで、どのへんがそんなに何回も遊ぶほど面白かったのかということを書いていきたいと思う。
やっぱり一番面白いのは、自分のデッキが決まったときに、このデッキでどう勝とうかという勝ち筋を見つけるところだと思う。このゲーム、最初にメイジという自分のキャラクターとデッキを決めるんだけど、メイジはランダムに配られた2枚のうちから1枚を選ぶ、デッキはランダムに配られてきた8枚がそのままデッキになる。このデッキ枚数はゲーム中増えも減りもせず、つまりはこのたった9枚で最後まで戦うことになる。勝利条件は相手より早く勝利点を10点以上稼ぐことで、場には勝利点を稼ぐ方法がいくつか用意されているので、最初に自分のデッキと場でにらめっこして、どういうルートで勝利を目指すかを決めて、そこを目指して一直線という感じ。ただし、場のものは相手も使えるので、狙ってるものが被ったりすることもあって、このあたりにプレイヤー間の干渉要素がある。他にも相手の持っているリソースを削れるモンスターもいるけど、基本的にはどれだけ上手くデッキを回せるかというところが大事なのかなと思う。
これは私が勝った時の写真(ドヤ)。一番手前の3つが、場から買ってきた勝利点を得るためのもの。手前から2番目の列に並んでいるのが、私のメイジやプレイしたデッキのカード。効果を使うと横に向けるので、このへんもデュエルマスターズ(これはマジック:ザ・ギャザリングも同じ)に似てたりする。
デッキに使うカードは数十枚用意されているので、実質的にやるたびに毎回違うデッキで戦うことになるし、場も毎回変わるので、デッキと場の組み合わせで考えると無限に遊べるといっても過言ではないと思う。実際、このボドゲを貸してくれた人はオンラインでも数百回プレイしてた。(ボードゲームアリーナというサイトがあり、そこでいろんなボードゲームをオンラインでできるのである。凄い時代だ。)
個人的には、昔トレーディングカードゲームやっててちょっと懐かしいなあと思ってるけど、お金も時間もかかるし相手もいないしなかなか手は出せないなあ、と思ってる人にはけっこう刺さるのではと思っている。私がそうだったし。ちなみにこのゲーム、1vs1という構図ではないので、最大4人までできる。
プレイ人数:2-4人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:30分-60分
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