この先に...
外に出ると空が広かった。
時間がゆっくり流れているのかと錯覚するような街並みだった。
それでも漫画でよくあるようなワクワク感や気持ちの高揚はなかった。
明日からどう生きるか考えてた。
次の日から予想もしていない出来事が降りかかった。
考える時間が増えた。
悩む時間が増えた。
寝れない日も増え、夜は長くなった。
ようやく寝れてもうだるような暑さで目が覚める。
毎日ちょっとずつ蝕まれている。必死で抵抗してはいるんだけれどもこいつがなかなか手強い。
これまでの毎日で修復した瞬間は一度もない。
そろそろ抗体ができても良い頃だと思うんだけど、なかなか手強い。
それでもお酒を交わしながらお喋りしている瞬間だけは、修復はしてないけど蝕まれている感じもしなかった。
その時間は余計なことを考えずに済んだのかもしれない。
まだまだ全然先は見えてこない。
もはや先があるのかすらもわからない。
そんな中で走る毎日はストレスでしかない。
今までは光が見えている道だけを走ってきたから。
ちょっとは開拓できているんだろうか。
ちょっとは抗体を作れているのだろうか。
全然わからないけど多分できているんだろうと信じている。
信じなければそれこそ本当に最後まで喰い尽くされるから。笑
果たして光は見えてくるのか。
際限無く現れる同じような問いの答えを探しながら、今日も考え、悩み、長い夜を過ごそうと決めた。