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MMAとボクシングの身長&リーチ
どうも、アスレティックパフォーマンスコーチのタケダイグウジです。
定期的に僕が関わっているファイター達の階級トップクラスの選手達の体組成を調べるのを日課としており、1年ぶりくらいにやってみました。
みんな普段の体重や計量後の体重がどうなのかとか気にしたりしてますが、僕は体格とリーチ調べて、かつ選手ごとの闘い方を何度もチェックするのでこういうことをします。
折角なので皆さんとシェアします。
で、
こういうのこそAI得意だろとCopilotさんに頼んだら拒否られたのでアナログにデータを集めました。
MMAはUFCのランキングチャンピオン+ランカー15名をフライ125ポンド、バンタム135ポンド、フェザー145ポンドの3階級(参考サイトはUFC公式サイトから)
僕が現在関わる選手達の階級なので今回はこの3階級。
ボクシングはフェザー126ポンド、ライト135ポンド、ウェルター147ポンドで比較の為に大体似た階級でチェック
参考サイトはコチラ。以前は4団体全て調べていましたが面倒なのでこのサイトから基本的に1位から進み、リーチ表記が無い選手はスキップしています。※フェザーだけ途中まで別のサイトと平行してチェックしてました
こんな感じ
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UFCフライ級
平均身長168.9cm 最大175cm 最小163cm
平均リーチ174cm 最大183cm 最小165cm
身長はロイバルが高くて、リーチはムダルジが長いですね。
平良選手は身長、リーチ共に平均より上で細身でもない上に体脂肪も低いタイプなので最後の水抜き大変そうですが体格アドバンテージはありますね。
UFCバンタム級
平均身長171.8cm 最大180cm 最小163cm
平均リーチ175.4cm 最大183cm 最小163cm
身長はストライカーのオマリーとサンドヘーゲンが高くて、元フライのセフード&フィゲレードが低いです。リーチはやはりオマリーが長いです。彼は結構減量辛そうなので数回防衛出来たらフェザーに上げそうです。
僕が担当している中村倫也はTHE平均な体格です。フィジカルでいうと下肢のパワーは既に世界トップクラスですが、上肢は正直弱いので拳の怪我が治ってきて現在強化再開中です。
UFCフェザー級
平均身長174.8cm 最大183cm 最小168cm
平均リーチ180.3cm 最大191cm 最小175cm
身長は現チャンプトプリア、前チャンプVolkさん共に低く、チカゼが高くて
リーチもチカゼとバルボーザが長く、両者共に脚も長くて蹴りが得意な選手なので思いっきり体格にあった闘い方する選手です。
異質なのが前チャンプのヴォルカウノフスキーですが、身長低いのに超腕長でパンチバンバン入れる選手です。
ボクシングフェザー級
平均身長170.5cm 最大185cm 最小157cm
平均リーチ174.7cm 最大188cm 最小165cm
MMAでいうところのフライに近いですが、依然と比べると若干身長差が小さくなっている気がします。ただ、エスピノーザとか井上尚弥選手と比べて20cmも大きいことを考えると両手しか使えないボクシングでは中に入るのは容易ではないでしょう。あのマクドネル戦でも10cmの身長差でした。
ボクシングライト級
平均身長173.1cm 最大175cm 最小167cm
平均リーチ176.9cm 最大188cm 最小166cm
何故かランキングに入っていなかったWBAチャンピオンで無敗のハードパンチャー、ジャボンティ・デイビスが166cmとかなので一番小さいとは思いますが、リーチはロマチェンコが短いです。何故か長身選手が居なくて大体平均くらいの選手だらけでした。長身選手はスーパーライトに転向したのかな。。。ガーナとのハーフで無敗の平岡アンディ選手は1つ上のスーパーライトで182cmですので長身の部類です。
ボクシングウェルター級
平均身長175.7cm 最大183cm 最小173cm
平均リーチ179.3cm 最大188cm 最小173cm
身長はPFP1位のテレンス・クロフォードが一番低いですが、リーチがIBFのジェイロン・エニスと共に最長なのであのパンチが可能なんですね。
どう見るか
身長もリーチもトップどころと比べて平均以下でも全然闘えると僕は思っていて、武器の選択、どの場面でどう出すのかが重要だと思っています。
ただ、体格の傾向をみていくと今後階級変更の選択の1つになるでしょう。例えばトプリアやヴォルカウノフスキーみたいに低身長腕長ファイターみたいに振る舞いたいのか、MAXやオマリーみたいに空間を上手く使いたいのか。 MAXは近場でもアホみたいに撃ち合える希有な選手ですが。
ボクシングは正直海外の選手と比べて体脂肪率高めの印象があり、これは階級選定、適切なフィジカル強化と減量法が広まってくれることを祈ります。