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全部フィクションに決まってるじゃないですか

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言葉の書き溜めを繋げたものたち。何かのプロット
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#2000字のドラマ

だから僕は君に言った

『 ずっと、自分ひとりでどうにかしなきゃいけないと思ってきた。
誰かと居てもその考えは変わらなくて、頼れなくて、苦しいって言えなくて。
いるのに、側に。私を好きだと言ってくれる人が。なのに、ずっと孤独で。
そんな事も隠して笑ってたら、みんな私のことを幸せそうだって言う。みんな、私なら大丈夫だって、言う。
そう見える自分を作り上げたのは私自身なのに、その言葉を聞くと、私はそんなにキラキラしてる人間じ

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わたし、本当は君になんて言ってほしいんだろうね。

ずっと秘めておこうと決めていた胸の内を明かしてしまった。

『でも、怖い。きみに嫌われるのが。また描けなくなることが。きみを嫌いになるかも知れないことも。
本当は……頑張ることも、人を好きでいることも諦めたくない。君に出会ってそう思うようになった。変われるかもしれないって。でもまた、どっちか取るとどっちが手放さなきゃいけなくなるんじゃないか、って…。
……もう、さ そう考えただけで、さ。
………わ

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