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商品開発の謎
初めてカップヌードルを食べたのは小学2,3年生の頃だったでしょうか。発売されて半年以上は経っていたかと思います。
CMで見て食べたいと親にせがんでいましたが、高かった事もあったのでしょう我が家のデビューは遅れました。
確か土曜日のお昼ご飯に出てきたと思います。
学校を午前中で終えて家に帰ると、テーブルの上にカップヌードルが鎮座ましましていました。
これがお湯を入れて3分待つと美味しいラーメンになるカップヌードルか!まさに宇宙時代の新食品!と感激しながら待つこと3分。
蓋をペリペリとめくって一口すすると・・・・
「うぇっ。不味い!」
何とも言えない味が口の中に広がります。
母親も「なんやこれ?」と怪訝そうでした。
他の人はどうだったかわかりませんが、少なくとも僕の家では不評でした。半分ぐらい残して捨てた気がします。
味は今もあまり変わっていないと思いますが、今は美味しく食べています。当時美味しくないと思った一番の理由は、ラーメンだと思い込んでいた事にあると思います。
あの鳥ガラスープの中華そばを思い浮かべて食べたので、スパイシーなスープと中華麺では無い平麺を口に入れた瞬間、ラーメンじゃないと身体が反応したのだと思います。
近所の友人たちもそのころはみんなカップヌードルを経験していましたが、口々に薬臭くて不味いと言っていました。
コーラが初めて日本に入ってきた時も、薬臭いと言われていたようなので、初めて口にする人工的な味は薬臭く感じるのでしょうか。
それから数年遅れでサンヨー食品からカップスターが発売されました。その頃にはカップヌードルも抵抗なく食べられるようになっていましたが、カップスターを食べてびっくりしました。
カップヌードルにそっくりじゃん!
容器の形状、大きさ、味、麺の形、具などそっくりです。並べて食べ比べたら味は違うのでしょうが、かなり似ています。
これってパ〇リ?
それとも研究開発をしていたら、偶然同じようなものになった?
そんなわけないよなぁ。
カップヌードルが世に出た頃、大塚食品から世界発のレトルト食品、ボンカレーが発売されました。
3分間待つのだぞというCMのセリフも流行しましたが、こちらも2年後にハウスからククレカレーという似たような商品が販売されます。
レトルト入りで3分間お湯で温めるものです。
これもたまたま商品を研究開発していたら、同じようなものが出来上がって、大塚食品が先に商品化に成功して、ハウス食品が2年遅れで商品化に漕ぎつけたのでしょうか。
やっぱりそんなわけないよなぁ。
僕は製造業で働いた事が無いのでよくわかりませんが、他社が画期的な商品を販売したら、慌ててそれを研究して似たような商品を出すものなのか、それとも誰かの研究発表を受けて、それは商品化が可能では?と各企業が一斉に研究開発を開始し、似たようなタイミングで同じような商品が出来上がるものなのか。
はたまた、同業の集まりで、こんなものをうちは開発しているよ、なんて概要ぐらいの情報交換があり、持ちつ持たれつやっている物なのか謎です。
そういえば車も、全メーカー一斉によく似たようなデザインのものが販売されます。デザイナーは異なるはずなのに、形はそっくり。今はずんぐりむっくり丸みを帯びた車ばかりですが、30年ぐらい前は角ばった形の車ばかりでした。
結構バラエティ番組なんか見てても、企業にカメラが入ると「ここから先は撮影禁止です」なんてやってて、機密保持には神経を尖らせているようですが。
どこからか情報が洩れるものなのか、それとも偶然なのか、すごく気になります。