かみさまのおはなし(絵本)
我が家には「おいせさま」という絵本があるという記事を書きましたが、
実はもう一冊「かみさまのおはなし」という絵本もあります。
「おいせさま」をブックオフで買った後、病院の待合室でたまたま見かけたのです。
おおっ、これはシリーズなのか?ネットで調べるとどうやら非売品で、何件かオークションに出ていました。
神社で七五三やお宮参りの時に配っているところがあるようです。
地元の神社で配っているのを見た事はありません。
僕なら喜んで貰うのですが、普通の人は貰ってもあまりうれしくないのでしょう。
読みたいなと思っていたある日、ブックオフで売られているのを発見しました。
「おいせさま」を買った時は100円でしたが、こちらは500円でした。
家に帰って早速読んでみると、古事記や日本書紀などに出てくる神様たちの話を子供向けに紹介するような内容でした。
怪しい宗教団体などが出しているわけではなく、神社庁が監修しています。
イザナギ・イザナミの国造り、天岩戸の前で踊り狂うアメノウズメノミコト、ウミヒコ・ヤマヒコの話、因幡の白兎とオオクニヌシノミコト、神武東征、そんな話が満載です。
「おいせさま」が大好きで、毎日読んでくれとせがむ息子に早速読んで聞かせると、全然興味を示しませんでした。
「おいせさま」はお参りレポの作りになっていて、主人公は家族連れです。
そこに出てくる子供に自分を投影して、バーチャルトリップをしている感覚になれるのでしょう。
それに比べてこちらは内容的にちょっと硬派です。
「先生がみんな言う事を聞かないから、怒って洞窟に隠れちゃったんだよ。
みんなは困って、先生が出てくるように踊ったり歌ったりしたら、先生も何してるんだろうって顔を出したから、力持ちのおじさんが引っ張って出したんだよ」などと超訳で読んであげても、絵が面白くないのかダメです。
そんなわけで、この「かみさまのはなし」は早々にお蔵入りする事になったのでした。
僕も記紀の現代語訳本を持っていて、2回ぐらい読んでその後も気が向くとペラペラ眺めたりしていましたが、アメノウズメが踊り狂っている狂気の様とかは、文章よりビジュアルの方が伝わるよなぁと思いました。
これはあくまで子供向けの絵本だけど、大人向けの本格的な記紀の絵本を出したら、結構需要があるんじゃないかと思ました。
そもそも名前が○○ノミコトばっかりだし、暴走族のような無理やりあてたような漢字ばっかりだしで、文章を読んでもなかなか頭に入って来ないので、インパクトのある顔や姿で覚えた方が頭に入ってくるんじゃないかなと思います。
それとも僕が知らないだけで、もうそういう本は出ているのかな?あったら買ってもいいな。
無いならnoteにいるクリエイターさん、作っちゃえばいいのに。
他人事だと思って無責任な事を書く僕でした。
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