朝日杯FSの指数と見解
この記事は日曜に行われる重賞レース(重複した場合は格が高い重賞を優先)の指数と見解を述べる記事となっています。今週の対象レースは朝日杯FSです。掲載内容や予想法については以下の★をご覧下さい。
★ 掲載内容
★ 筆者の予想スタイル
他にも日曜裏メインを予想する『今週の厳選馬』(日曜日に行われる中央競馬2勝C以上を対象に、穴馬を多数取り上げる記事)をよろしくお願いします。過去の結果や詳しい内容については、下記の☆をご覧下さい。
☆ 今週の厳選馬〔不定期〕
☆ 過去〔4月1週~〕の記事
1.阪神JFの振り返り
➊ 阪神JFの結果
➋ 阪神JFの予想記事
➌ 阪神JFの回顧
今回注目すべき点は、歴史的な消耗戦になった点である。近年でいえばレシステンシアが制した17年に近く、普段の阪神マイルにはない要素(持久力)が求められた。その中で勝利したのはリバティアイランド。終始馬群の外を回しながら前走よりも2秒近く速い流れをこなせたという意味では、着差以上に強い内容だったといえる。また既に瞬発力勝負にも対応できている点から、現時点で三冠に必要不可欠な柔軟さを持っていると見ていい。極端に早熟でない限り、クラシックでも結果を残せるだろう。2着のシンリョクカ。新馬の内容から好走しても不思議はないが、総合指数や気性的な完成度の低さから印を抜いた。というのも、ここ2週の追い切りから木幡騎手が気性の悪さをカーバーできるとは思えず、揉まれやすい内枠もあいまって厳しいと考えた。ただこの馬も順調なら、桜花賞の有力候補として期待できる。
➍ 次走注目馬〔今後は距離〇〇でも〕
坂と距離短縮を活かせればドゥーラに逆転できると述べたように、現状の馬体やフォームからマイルがベストだと考えていた。ただ血統背景(父ルーラー&母父ディープ)を踏まえると、長丁場で活躍する可能性が高い。というのも性別は違えどワンダフルタウンが青葉賞、キセキが神戸新聞杯で好走している。今回のレース振りからも、オークスで重い印を打つべきだろう。
2.朝日杯FSのポイント
➊ 昨年のレース前指数〔前走〇〇で勝った馬を重視〕
先週行われた阪神JFと比較すると低指数馬の好走が目立つが、基本的には総合指数が高い馬を狙いたい。中でも前走東京競馬場で勝利した馬は〔3-2-2-4/11〕と好成績を収めており、複勝率に関しては6割を超える。さらにマイル以上に限定すると〔3-1-1-1/6〕で着外は1頭のみ。以上の傾向から、前走2番手ながら上がり最速の末脚を披露したドルチェモアに注目したい。
➋ 有力馬のレース前指数診断〔上位評価3頭〕
1位はドルチェモア。特出すべきは前走のレース内容と血統背景。前者は逃げ馬と離れていたとはいえ、2番手で上がり最速をマークし、余裕を持って差し切った。後者は母のアユサンが桜花賞、叔母のマウレアが阪神JFで好走しているように、舞台適正だけでいえばこのメンバーで抜けている。乗り替わりがどうかも、追い切りの様子を見る限り、大して不安を感じない。
2位はダノンタッチダウン。半兄のダノンザキッドはホープフルS1着、同じくミッキーブリランテはシンザン記念2着と、早い時期から活躍できる血統。また両馬とも阪神の重賞で連対した実績があり、ドルチェモア同様舞台設定に不安はない。ただ発馬が悪いとなると、前走みたく差し届かない場面も考えられる。勝つ確率という意味では、オッズ程の妙味はないだろう。
3位はオオバンブルマイ。馬体や走法を見るとマイルはやや長いように感じるが、まだ誤魔化しの効く馬齢ではある。実際3歳になって短距離にシフトしたブランボヌール(叔母)は、阪神JFで3着に好走できた。また前走の指数も決して低くなく、十分ここで張り合えるだけの数値を残せている。鞍上を加味しても、不当に人気を落とすようであれば、積極的に狙いたい。
➌ 過去5年のデータ分析〔各該当馬は総括の表に掲載〕
ベスト(赤):Wで4F51.9秒以内
本数3本以上/坂路必須
ベター(青):Wで4F52.9秒以内
本数3本以上/坂路必須
グッド(緑):坂で2F24.9秒&終い12.2秒以内
加速ラップ限定
以上先に挙げたポイント全てに該当したドルチェモアをデータから見る注目馬とする。この馬の強みは何と言っても前走のレース内容。グラニットが大逃げを打ったことで、実質逃げの形になったものの、いざ仕掛けると戦法からは想像できない末脚で差し切った。横山騎手の好判断が活きたという見方もできるが、ゴール前の余裕を持った手応えから、鞍上が想像していた以上に走ったと考える方が自然だろう。今回は坂井騎手に乗り替わるが、4週連続で追い切りに騎乗しており、特に最終追いの動きは手が合っているように見えた。前走みたくスムーズに競馬できれば、自ずと勝ちはついてくる。
➍ レース指数ベスト8〔括弧内は当時の斤量/今回の斤量〕
3.朝日杯FSの指数
4.朝日杯FSの見解
本命◎は➁ドルチェモア。先に述べたことや、内が伸びる馬場もプラス材料。余程ハイペースにならない限り、馬券圏内は外さないだろう。相手上位△は、前走戦法を変えてことでレース指数が一変した➄バグラダス。小柄且つピッチ走法ではあるが、この時期なら距離延長でもこなせる⑦オオバンブルマイ。展開さえ向けば、本命同様3着以内は堅い⑫ダノンタッチダウン。
相手下位▽と穴馬☆は、テンションの高さは気になるものの、前走の経験を活かせれば再度好走できる③オールパルフェ。前走惜しくも敗れたが、右回りが起爆剤になれば面白い⑪ティニア。潜在能力は高いだけに、乗り難しさを外枠でカバーできれば一発ある⑯コーパスクリスティ。1週前3頭併せで自己ベストを更新したように、使うごとに良化している⑬スズカダブル。