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クンサーラ、二つ

実生から結実までの話として、桃栗三年柿八年柚子之大莫迦十三年と云うとか云わないとか。こと柑橘類は実生からだと親と違うモノが出来たり結実までかなり時間が掛かるから接木をする事が多い。
数年前、全国各地で庭に植えたグレープフルーツの樹に実がたわわとなったと云うニュースがあったけれど忘れた頃に実がなる典型が柑橘類。

ベルガモットを超える香りでしかも食用にも出来るとの事で奄美のクンサーラの一年生実生苗を三株鉢で育ててたのを昨年地植えにしたばかりなのだけれど、二つ実がなった。
まさか五年未満での結実とは思わず。
来季は、もっと収穫できるかしらん。

くぱっと半分にしたら香りが弾けた。ベルガモットと極早生等の蜜柑を合わせたような独特なものだけれどすばらしい。
食味は甘さも酸味も強いが濃厚でいて柑橘類らしく爽やか。そして葉付き蜜柑として有名な‘紀州’に似て房に種子があった。小さな房に多いものでは三つ。房の皮は厚いものの硬くはなく食べる事は可。
ただ皮の厚さと酸味の強さは今年の小雨が影響している可能性大なのでこれは今季限りだと思う。
ますます来季が楽しみ。


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