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知の光を探して
物事を知るという事は暗闇の中にあるものに光を与えることでもある。
それまで知らなかったことを知ることは鮮烈な光を浴びるように目を覚まさせ世界を広げる、それこそ新しい宇宙を見つけるように。
絵を描くとき、ものの形をよく知っているものほど、きちんと描けることは多いです。そのものの一面的な部分だけではなく、多面的に知っていればいるほど、深みのある絵を描けることが多く、画力というのは手の技術だけではなく、知力でもあるのだなと思います。
世界を知るための営みとして、そのアプローチの方法として学問やアートがあり、どういう方向から世界を知ろうとするのか、というただの方法論に他ならない気もしています。たどり着く場所は結局一緒なのかも、と。
宇宙を知ろうと遠くに目を向ける事も自分の中にあるものを取り出そうと描くことも暗闇に目を向け光を見つける事であり、それは夜空に星を見つけるのと同じことなのかもしれません。
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※今回は1月28日よりコスモプラネタリウム渋谷にて公開のプラネタリウム版「宇宙の話をしよう~Tales of the Cosmic Voyage~」の背景画を流用して別作品にしています。
この背景がどう使われるか(使われないかも、と思って描いたものなので、ないかもですが)ぜひプラネタリウムでご確認ください。
それでは皆様良いクリスマスを。そして良いお年を。
ミツマチヨシコ
2002年から活動中の切り絵作家。水彩、漫画、動画なども作る。
作風はノスタルジック。ファンタジーとバンプオブチキンをこよなく愛している。
内なる宇宙をこの世界に持ち出し、未知なる外宇宙に思いをはせる日々。
2022年 12月号より