![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108091178/rectangle_large_type_2_4e716fdffac8fe434ba57ef27cec8ba9.png?width=1200)
Photo by
noouchi
小3男子の一人称
3年生のころ担任の先生との面談で
ボーイの一人称について指摘を受けた。
教員と話すときも、"いっくんね、"と言ってます。
そろそろ、名前よりも"僕"とか、"俺"とかに
変えた方が… もしかしたらその言い方で
他の子から馬鹿にされる可能性もあるかと、、
ププ!
先生にもいっくんとか言ってやんの〜
ダサ〜
帰ったらチクチク言ってやろうとウキウキしている私とは裏腹に、
旦那のとしくんの表情は暗かった。
いっくんって言うの、かわいいから、ずっとそのままがいいな。
うわ、これが子離れできない親?
彼にはボーイがまだ赤ちゃん(@wahchanchan)に見えていることを知るのはずっとあとの話。
頑なに嫌がるので結局一人称の行方は静かに見守ることになった。
案の定クラスメイトからのご指摘を受け、
ボーイの一人称は迷走し始めた。
"こっち"
"吾輩"
"拙者"
どこぞの厨二病男子かのような
どっちなのか猫なのか侍なのか
会話がスムーズにできない時期が続いた。
そうして最終地点辿り着いたのが
"自分"
じぶん。
自分と書いてオレとかでもなくて、
普通にジブン。
どこかの隊員の方でしょうか?
不器用そうな印象ですが、、
しばらくは
いっく、、自分は〜
いっ、自分の〜
と、いっくんvs自分の戦いがあったものの、
今ではスムーズに言えるようになった。
なんで自分、自分のこといっくんなんて言ってたんだろう。
ある日ボーイが言った。
子どもってそういうもんだよねと小馬鹿にした横でとしくんは泣いていた。