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聖教新聞・名字の言 「食」を育む方々に感謝!〜2024年9月11日〜引用

 米の品切れが相次ぎ、価格が高騰している。猛暑による品質低下が流通量減少の一因とも指摘されるが、米不足は一時的で、新米の流通が増えれば解消に向かう見通しだ▼近年の異常な暑さに備え、高温に強い新品種の開発に取り組んできた農業関係者も多いという。気候変化へのたゆまぬ応戦と炎暑下での農作業に感謝が込み上げる▼シリーズ累計100万部を超える人気の絵本「もったいないばあさん」の作者・真珠まりこさんが、同書を手がけたきっかけを本紙で語った。4歳だった息子に“ご飯を残すと、もったいないから全部食べようね”と伝えると、「もったいないってどういう意味?」と聞かれた。すぐには答えられず、一言では語れない大事な意味があると気付き、筆を執ったという(2022年5月12日付)▼「たべものは みんなのために だいじに そだてられたもの」「やさしい きもちがいっぱい つまっとるんじゃ」――作中で、おばあさんは呼びかける▼日蓮大聖人は「白米は白米にはあらず、すなわち命なり」(新2054・全1597)と仰せになり、一粒の米にも人間の労苦と真心を見て取られた。「当たり前」が、どれほどありがたいか。「食」を育む方々への感謝を忘れまい。(献)

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