今の状況/花見/図書室/わたしとあなたの境界線/サンプル採取

22:14PM、リビングのちゃぶ台にてノートPCを開く。

右には夫、左には子が寝ている。

ドアを挟んで乾燥機のまわる音が聞こえる。

あとはわたしのタイプする音、外の車が走る音。

静かだ。

・・・

桜が満開になり、近くの名所に人が多く集まっている。

花のもつ力はすごい。

虫のみならず、人間をもひきよせるのだな。

1歳の子も指をさして「お、お、」と声をあげる。

「小さい時は花見なんて全然たのしくなかったけれど」

とよく母が言っていた。

「花見をしたなぁ、って花を見ながら思い出すのがいいのね。」

・・・

小学校の図書室に初めてはいったとき、

「ここにある本を全部よもう」とおもった。

本を読むのはすきだったし、簡単に制覇できると思っていた。

転校をしたということもあったけれど、その目標は達成できず。

何冊あったのだろう。

ふと、思い出した。

春の記憶だからだろうか。

・・・

記憶、記憶、記憶。

わたしの記憶、他の誰かの記憶、みんなの記憶。

記憶がつもっているものごとほど語りにくいものはない。

「わたし」と「あなた」の境界線をすうっと引きたい。

パイ生地にナイフを走らせるように。

・・・

義兄がわけてくれた遺伝子検査キット、本日サンプルを採取。

ノリで姉弟四人受けることになったけれど、はたして結果はいかに。

おなじ父・母(たぶん)から出来た四人の遺伝子の差異を比べるのがたのしみ。

テロメア(寿命がわかる)が超!短かったら泣けちゃうな。

検査項目は350個も。

知りたくないことも知ってしまうかも。

検査項目リテラシーが問われるところ。

新宿にHIVの無料検査を受けに行った時のことを思い出す。

検査結果をしりたいけどしりたくない。

もし陽性だったら、と未来を考えるときのあの感じ。

・・・

部屋がさむくなってきた。

夫と子は相変わらずねている。

子はブランケットがあるものの、夫はそのまま寝ている・・・

寝室へゆきましょう。

・・・

23:53PM、リビングちゃぶ台から投稿。

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