先人の知恵と美意識に憧れる桂離宮
この夏、帰省途中に京都に立ち寄り、桂離宮を訪問してきました。旦那さんと2人旅です。
笑意軒という田舎風の建物はシンプルなのに、自然との戯れに満ちていて、当時の人の美意識に心惹かれました。
子どもたちの夏休みが始まる頃だったか、NHKの番組で日本庭園のことをやっていました。
アメリカの雑誌が日本庭園のランキングを毎年つけているようで、今のところは足立美術館(島根県)が1位で、2位が桂離宮の並びになっているとのことです。
この番組を見たことで、美術には全く興味のない旦那さんも「桂離宮なら行ってもいいかな」と言ってくれたので、立ち寄ることになりました。ラッキー!
予約して入場許可を得る
桂離宮は宮内省の管轄下にあるので、自由に行ってそのまま入れる訳ではないみたいです。
また小学生以下は入れないことにもびっくり!(整備された庭園だから仕方ないのかな)
ネットからお伺いを立てて、2.3日後に許可の通知が届きます。
代表者だけではなく、同行者全員の情報を入力しなければいけないようで、素性を調べられるのかと何だかドキドキ、緊張しました。
許可の通知が来たときはホッとしました。あ、大丈夫だった、日本国に認められた!みたいに大袈裟になってしまいます。
景色が変わり、また変わる庭園
20人くらいのグループで、解説員の方に付いて見学をしました。
写真は撮りたい放題だったので、たくさん撮ってきました。
NHKの番組でも景色が何度も変わると言っていましたが、本当にその通りです。
どこにいても、どこを観ても楽しめる庭園でした。
昨今の気候変動のおかげで、この苔がなかなか育たないそうです。
いつまでも同じものを維持するのって難しいのかもしれませんね。
にしても、庭園にあるモノひとつひとつにちゃんとそこにある意味があるようで、そのこだわり様に感心しっぱなしでした。
気持ちが落ち着く笑意軒
桂離宮には月を鑑賞するための建物がいくつもありますが、この笑意軒が私はいちばん好きでした。
田舎の農家の家風の作りなんだとか。
窓から外を眺めるとまるで絵画のような風景です。
また笑意軒は上から下に風が流れるように建ててあり、夏に涼しくなるように設計されているようです。
こういう昔の人の知恵って、本当にすごいですよね!
まさに天然のクーラーです。
当時は今のように暑くはなかったはず。
縁側に座って風が流れるのを感じたら気持ち良いに決まってます。良いですね〜
桂離宮で学んだこと 遠州好み
智仁親王によって1615年に造営が開始されたとガイドにありました。
親王って何?と今更思い調べてみました。
嫡出(ちゃくしゅつ)の子とあります。
嫡出って何?
法律上婚姻関係にある夫婦の間にできた子のこと。
と、まずは単語の意味調べからスタートです。40代、知らないこと多すぎです(・_・;
世間のみなさんはこういうこと、ちゃんと知ってるんだろうな。
そして、小堀遠州という名前に辿り着きました。
あれ?小堀遠州って先ほど訪問した南禅寺のお庭でもお目にかかったお名前では?
そしてまた検索です。
小堀遠州は江戸時代初期に活躍した茶人で、徳川家の茶道の指南役だったそうです。
造園でも活躍して、南禅寺のお庭は小堀遠州の代表作だったんですね〜
もっと調べてからあのお庭を訪問すべきでした^^;
桂離宮には小堀遠州は直接関わってないようですが、庭園も建物も造りは遠州好みであり、遠州と関わりのあった職人によるという説が一般的みたいです。
ほうほう。
勉強になりますね。
こちらは松琴亭(しょうきんてい)
桂離宮の中で一番格の高い茶亭だそうです。市松模様が素敵ですね。
秋に来たら風情あること間違いなし
私は夏のとても暑い日に訪問しました。それでもお庭や建物、植物、景色ととても楽しませていただきました。
ただやっぱり、秋の紅葉の季節は最高だろうなと思います。
遅めのランチにパスタ屋さんを発見!
見学を終えて外に出ると、2人してお腹空いたー!ということで、こちらのパスタ屋さんへ↓
ちょっとお高めのパスタ屋さんでしたが、旦那さんと桂離宮はどうだったとか、この後の旅のことを話したりと楽しい時間を過ごしました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
またnote書きます。
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