【FileMakerを知る③】 ボリュームライセンス~オンプレミス(FileMaker Server)で利用する場合
前回は、FileMaker ServerとFileMaker Cloudの違い、そしてFileMaker Serverを使うにはボリュームライセンス、FileMaker Cloudを使用するにはFileMaker Cloudへの契約が必要ということをお話しました。
今回は、FileMaker Serverを利用するボリュームライセンスの契約形態についてご紹介します。
ボリュームライセンスの契約タイプは3つ!
ボリュームライセンスには、「ユーザーライセンス」「同時接続ライセンス」「サイトライセンス」の3つの契約プランがあります。どの形態で契約しても、含まれるサービスは同じです。
では、3つの契約形態の違いをみてみましょう。
1.ユーザーライセンス
”特定のユーザー”にライセンスを付与するライセンス形態です。ライセンスを付与された一人のユーザーが、FileMaker Serverを通じてPCやiPad、Webブラウザなどの複数端末からアプリにアクセス・利用することができます。なお、1つの契約につき、最大3台までのFileMaker Serverソフトウェアのインストールができ、5ユーザーから契約が可能です。
FileMakerの契約で一番多いのが、こちらのユーザーライセンスです。
「利用する人の数」で契約するため、例えば、社内にFileMakerを管理する人が1名、開発する人が1名、作成されたアプリを日々利用する人が5人いた場合は、7ユーザー分のライセンス契約が必要になるということですね。
2.同時接続ライセンス
FileMakerServerへの”接続数”をあらかじめ決めておくライセンスです。
契約した接続数の範囲であれば、社内だけでなく社外(組織外)の方にも、FileMakerで作成したアプリにアクセス・利用してもらうことができます(ただし、FileMaker Proの配布対象は同一組織内の従業員のみ)。
シフト制で決まった時間には決まった人数しかFileMakerを利用しない場合や、お客様や来場者にもFileMakerを使用してもらう場合に適しています。
なお、1つの契約につき、最大1台までのFileMaker serverをインストールすることができます。
こちらは、同時5接続以上から契約可能です。
3.サイトライセンス
契約した企業の全従業員の数を対象としてライセンスを一括購入するライセンス形態です。初回25シートから従業員数に応じた数のライセンスを契約する必要がありますが(従業員25名以下でも契約可能)、契約単価は他の形態よりもお得な価格で販売されています。
基幹システムなどをFileMakerで開発しており、従業員のほとんどが利用する場合に適していますね。
年間で契約するか?永続で購入するか?
このユーザーライセンス・同時接続ライセンス・サイトライセンスはそれぞれ「年間ライセンス」か「永続ライセンス」かを選択できます。
【年間ライセンス】
いわゆるサブスクリプションで、FileMakerを継続して使用していくためには、1年単位で契約の更新が必要です。ランニングコストはかかりますが、新しいバージョンが販売された場合は、追加費用なく最新版のFileMakerを導入することができます。
【永続ライセンス】
購入したバージョンであれば、永続にFileMakerを利用することができます。しかし、保守は購入時の1年のみで、最新バージョンにアップデートするには、別途保守プログラムに契約し続ける必要があります(1年の保守プログラム費用はライセンス費用の約⅕)。
ライセンス価格は?
参考価格表は以下の通り。契約の形態やプランによって価格は大きく異なります。
なお、価格は複数年一括契約する場合や、契約数が多い場合は、少し価格がお得になります。また、ユーザーライセンスと同時接続ライセンスには、「アカデミック/NPO向けライセンス」も提供されており、教育機関やNPO法人の場合はお得な価格で契約することができます。詳細は、ボリュームライセンス資料をご覧ください。
ボリュームライセンスは、事業や業務内容、使い方によってライセンスを選択できるのですが、ここまでライセンスの種類がでてくると、さすがに選ぶのが大変ですよね・・・・。
とゆうことで、FileMakerライセンス形態を構図でまとめてみました(公式では、ライセンス全体の構図がないため、弊社見解です)。
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次回、FileMaker Cloud を利用する場合のライセンスプランをご紹介します。
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