親に知って欲しい金融知識『節税と脱税と、租税回避行為』
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日本国民の義務の一つである「納税」。
今は物を買ったときに支払う消費税もありますから、まったく税金を払っていない人は、日本国内にまずいないと思います。
義務である税金ですが、たくさん払いたいという人はまずいないでしょう。
そこでよく出てくるのが、
節税とか脱税という言葉。
いずれも税金を安くするという結果は同じですが、中身は違います。多くの人が理解していると思いますが、ざっくり違いを説明すると、
◆ 節税は、合法的な行為なので、捕まることはありません
◆ 脱税は、犯罪行為なので、最悪刑務所行きです😱
そしてこの二つ以外に、あまり聞いたことが無いかもしれませんが、
「租税回避行為(そぜいかいひこうい)」
という言葉があります。
ざっくり言うと、租税回避行為とは、
◆ 法律で決まっていない方法
あるいは、
◆ 合法ではあるが、理由もなくやり過ぎ
というものです。
つまり、表向き違法ではない方法で、法律の抜け穴を突いて、支払う税金を少なくする行為です。
節税が「白」、脱税が「黒」だとすれば、租税回避行為は「グレー」と言えます。
租税回避行為の疑いがあり、そしてその金額が大きければ大きいほど、税務署はなんとか税金を徴収しようと闘います。
その結果、この行為が認められるかどうか、双方の主張がかみ合わずに裁判となることも少なくありません。
ただ裁判になって、必ず税務署側が勝つかと言えばそうでもなく、裁判所はあくまで法律に則って判断するのだなぁと感じます。
とは言え負ける事例ももちろんあるわけで、租税回避と見なされるようなグレーな手段を使う場合には、税務署から指摘されるリスク、裁判に負ければ追徴課税されることも覚悟しなければいけません。
私的には、世間一般からどのように見られるかわからないこと、仮に法律上罰せられなかったとしても、会社や人としての信用を失うかもしれないことが、何より大きなリスクかと思います。
租税回避行為は、それを指南するコンサルタントだったり、商品を販売する会社があったりするのですが、最後は自己責任です。何かそんなグレーなことをやろうという時には、できればセカンドオピニオンなど信頼できる第三者にも相談されることをお勧めします。
今回は、「親に知ってほしい」と言うより、特に経営者や個人事業主の方に知っておいて欲しい、という感じの内容となってしまいました😅
蛇足ですが、そんな租税回避行為の可能な方法や商品を販売している会社には、意外と税務署のOBの方がいるとか、いないとか・・・😱
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