保育放談【no.001】今の保育の目指すところ
お疲れ様です。
ぺぺぺであります。
少々、投稿の間隔が開いてしまいました。ようやく、一山超えたので投稿ですw
こちらの話題は、「ぺぺぺの保育士試験雑感」とは別になりますが、合わせて読んで頂くと視野に奥行きが出てくるかも知れません。
具体的には、保育所保育のことや学童保育のこと、特別支援保育のことについて取り上げて参ります。
「読み手さんの益になる」という意味では、多分このシリーズがご関係の方々には最も貢献できそうな気がします…(気がするだけです…)。
今回は、「今の保育が目指すところ」という副題で好き勝手なことを述べて行きます。
保育士は慣習的に2種類に分けられます
「今の保育が目指すところ」について触れる前に、このことは伝えた方がよいと思います。
保育士は勤め先によって、保育所保育士と施設保育士にわけることができます。
別の資格ではないので基本は共通です。この分け方から見えてくる保育士の共通部分・基本が「養護」です。養護は子どもの「安心・安全」を保障する営みのことを言います。
児童福祉法に明記されている保育士のお仕事は保育所保育士の内容ですから、注意が必要です。保育所保育士は、子どもの保育を行い、保護者に対して子育てに関する指導を行う、となっています。この時の「保育」とは、養護と教育を一体的に提供するもの、とされています。
一方、施設保育士の場合、乳児院や児童養護施設、障害児入所施設、等で勤務する保育士のことですから、施設利用児の生活そのものを援助するので、子どもの安心・安全を保障する関わりが最重要になり、養護が関わりの目的になります。
保育所保育 ⇒ 養護 ✕ 教育
施設保育 ⇒ 養護
今の保育が目指すところ
以上のように、保育士のお仕事は、子どもの安心と安全を守ることが基本となることを改めて強調しておきたいと思います。
保護者さんの中には、保育所選びの時に行事へ力を入れているところを探す方もおられると思いますが、その力の入れ方がどうなっているのかに注意を向けて頂けるとありがたいと思います。
毎日の保育所での生活や遊びの積み重ねの上で、子どもたちが自ら楽しもう・遊びこもうと選び取ってきた内容を保護者とともに見守ろう、という趣旨であれば行事の内容も無理のないものになると思います。
しかし、保護者に感動を与えよう・伝統だからとにかくやらなければいけないという行事の内容は、子どもたちの等身大の姿から誇張されているという点で、子どもにも保育士にも無理がかかってしまうので、望ましくないと考えられています。
一昔前なら、「○○遊びをする人、先生のこの指と~まれ♪」と遊びをけん引することが保育士の望ましい姿だったかと思います。
しかし、現在の保育所の現場では、子どもたち一人ひとりに尋ねることが重要視されています。「そうか、そうしたいなら○○があるよ。△△もできるね。どうしようか?」と子どもの主体性を大切にした関わりを進めています。
このような尋ねる形の関わり方を重視するのは、今の保育所では子どもが主体的・能動的にふるまうことができるように、保育士が受容的・応答的に関わることが望まれているためです。
保護者の方に限らず、地域の皆さんにも広く知っておいて頂きたい保育の姿であります。(了)