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初デートの翌日はラブホテル

トモくんとの初デートで何度もセックスした。

その日、帰宅した後、
疲れ切っていたのに脳がずっと興奮状態で
断続的に起きてしまい、あまり眠れなかった。

朝、子どもたちと一緒に起き、身支度をした。
子どもたちを実家の両親に託すため
車に乗り込んだ。

母は私が子供の頃、男を作って家庭を蔑ろにした。
私はその被害者で、
ネグレクトされて育った。

だから自分の子供にはそんな思いはさせたくなかった。
不倫を軽蔑してたし絶対にしないと思っていたのに
結局母と同じ穴に堕ちた。

唯一違うのは、家事も子供たちのことも
絶対に疎かにはしない。それだけ。

母は私が出産し、孫ができたら
孫を溺愛する普通のばぁばになった。
父も寡黙な人だけど、私の子供たちは目に入れても痛くないと言いたげな可愛がりぶりだ。

だから、私もやっと両親に甘えられるようになった。
子供たちを通して初めて親子らしいやりとりができるようになった。

実家に子供たちを預けると、
母が、「晩御飯はあんたもうちで食べて帰りなさい」
と言った。

うん!いってきます!
子供たちよろしくね!

「ごゆっくり〜」

母は気付いてるのかな…

少し、そんな気がしたけど、
もし気付いてたら絶対に激怒するだろうから
やっぱり気付いてないか…
と思い直した。

今日は朝から友人と会うため預かって欲しいと言ってある。

トモくんとの待ち合わせの時間には十分間に合う。
一旦駐車場のあるスタバに寄って、
コーヒーを2人分買った。
トモくんも私もブラック派。
でもこの日は、なんとなく気分を変えたくて
私の分はラテにした。


駅で待つトモくんを迎えにいく。

指定した駅前のロータリーに立つトモくんを見つけた。

手にはスタバの紙袋を持っている。

車を寄せて窓を開ける。


「乗って!」

お髭の口元が笑っていた。

「おはよ」

「コーヒー買ってき…」

「私も買っちゃったのー(笑)」

1人2杯のスタバのコーヒー
一つはラテにしたことだけが救い??

そうでもないか。

お腹タプタプになるね。

なんて話をしながらホテル街へ車を走らせた。


トモくんは今日は普通のデートをしたいと言っていた。
観光地を手を繋いで歩いたり、美味しいランチも
一緒に食べたい。と。

だけどそれは私が断った。

2人で誰にも邪魔されない場所で
ずっとくっついていたい。
セックスしなくてもいいから
イチャイチャしながら密着してお話をしたい。

そう言うと、「俺もほんとはその方がいい」と
言ってくれた。

会えない時間が圧倒的に多いのだから
触れ合える時間はずっと触っていたかった。


車ではトモくんが私の手をずっと握ってくれていた。

地元で有名な郊外のホテル街

朝はまだどのホテルも空室のサインが出ている。
適当に選んだホテルに車で入ると
空室のサインは出ていたのに
駐車場はほぼ満車だった。

みんな朝から逢瀬を楽しんでいるみたい。

1番安い部屋を迷わず選んでボタンを押した。

「え?!その部屋でいいの?」

トモくんの方が驚いている。
部屋のグレードなんて正直どうでもいい。
ただ、ベッドとシャワーがある
2人だけになれる空間が欲しいだけ。


「だったらお昼ご飯は贅沢しよう。
ここのごはん、何でも頼んでいいよ。」

「え?このホテルの最高級料理、食べていいの?
ありがとう!!」

言いながら笑いを堪えきれなくて
トモくんも爆笑した。

エレベーターに乗るとトモくんがキスしてきた。

見られてるよね…

そう思いながらもキスに応えた。

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