栄養ドリンクを毎日飲むと…

私は本当に体力がない。
それは産まれた時から常日頃感じていることで、それはきっと、私がまだ母親のお腹にいた頃、妊娠してから6ヶ月以上経っているのに、お腹が大きくないからと母親が大好きなジェットコースターに乗ったからだと思っている。
そのせいか、私は低体重で生まれたし、小学校に上がるまでは毎週病院に通っていた。
それだけではないのかもしれないが、社会人になってからは幾度となく体力の限界を感じるようになってしまった。
そもそも社会人になる前にうつ病を発症し、しかも全く治らないまま働かなければならなくなったのがよくなかった。
うつ病で3日に1回しか外に出られない状態から、1年も経たないうちにフルタイムである。毎日の体のダルさと、眠いのに眠れない不眠と、助けを求めようとすれば「甘えている」と言われる地獄の中でなんとか生きてきた。ひょっとしたら生きていない方がよかったのかもしれない。
しかし、今年の夏は違った。
年齢により元々ない体力が更に減少したのと、土日のどちらかは何もできないほど疲れるようになってきたのと、そして毎日12時間の激務で私は限界だった。いや、そもそも限界って何なんだろうと思うほどだった。
毎日謎のダルさが現れては消える。頭がスッキリしない。
そんな中で、私はついに栄養ドリンクに手を出してしまった。

元々カフェインが苦手だったので、栄養ドリンクはほとんど飲んだことがなかった。
体力の前借りだと言われていたので、なるべく控えるようにはしていた。
しかし、精神的にも肉体的にも限界だったのだ。
私は毎日栄養ドリンクを飲むことにした。一応、糖質オフのものをなるべく選んで買っていた。どうにも体調が悪い時はちょっとお高めのやつでどうにかする。そうでもしないと、体がバラバラになってしまいそうだった。
そして、夏は仕事の日の朝に飲み、休みの日も家事ができないので結局毎日飲んでいた。
すると、不思議と夏は乗り切れたのだ。

ところが、夏が終わってからが問題だった。
栄養ドリンクを飲むのをやめると、しばらくしてふくらはぎや腕の疲れが出てくるようになった。それも、寝ても寝ても取れないのだ。
さらに血液検査をしたところ、コレステロールの値が高くなっていたのだ。
これは今までの不摂生の結果か…？
そう思わずにはいられないほどだった。
しかし、そんなすぐに仕事をどうこうできるわけでもなく、一昨日少ししんどくて別の栄養ドリンクを飲んだところ、吐き気に襲われ大変だった。
これはもう、栄養ドリンクも原因の一つだなと思った。

そんなわけで、健康な生活をせざるを得ない状況になってしまった。
身体中が痛いし、眠気もひどいし、それなのに夜寝ようと思うと眠れないって、本当に何があったんだろうなぁ。
家族は、働けと思っている人たちなので何も頼りにならないし、自分一人で動きにくい身体をどうにかするしかない。
本当に栄養ドリンクって元気の前借りなんだなと思った。
でも、そうでもしないと普通に働けない人はどうすればいいと言うのだろうか。