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アイドル戦国時代1977年・旋風

百恵から聖子-明菜-今日子という80年代アイドルの流れを追ったものだから、山口百恵までの流れを追ってみましょうかねと思い立ち、1977年(昭和52年)の主要な女性アイドル曲(?)を発売日順に並べただけのプレイリストを作ってしまい、詳しい情報を記録したくなったので作った、まったく個人的なメモ。正直、主要かどうか、アイドルかどうかも怪しい。筒美京平多め。

1977年1月1日、榊原郁恵『私の先生』(作詞:橋本淳/作曲:井上忠夫/編曲:馬飼野俊一)でデビューしてるんだけど音源がない。

1977年1月20日発売

『しあわせ未満』 太田裕美

作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:萩田光雄

筒美京平ちょっとバカラック風。というかサザエさん風。

1月21日発売

『初恋草紙』 山口百恵

作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:萩田光雄

18歳の山口百恵はどこへ向かうつもりだったのだろう?

1月25日発売

『想い出の樹の下で』 岩崎宏美

作詞:阿久悠/作曲・編曲:筒美京平

嵐の前の静けさなのか、この年の序盤は比較的地味だな。

2月25日発売

『あなたのすべて』 桜田淳子

作詞:阿久悠/作曲:和泉常寛/編曲:船山基紀

正直、記憶にない。

3月1日発売

『やさしい悪魔』 キャンディーズ

作詞:喜多條忠/作曲:吉田拓郎/編曲:馬飼野康二

ギターは西慎嗣。ということはトランペットは新田一郎なのか?

3月10日発売

『カルメン'77』 ピンク・レディー

作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一

ピンク旋風本格化。

4月1日発売

『夢先案内人』 山口百恵

作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:萩田光雄

ギターは不明らしい。いいイントロなんだけど。

4月25日発売

『悲恋白書』 

作詞:阿久悠/作曲:大野克夫/編曲:萩田光雄

担当ディレクターが飯田久彦に代わり、筒美京平が外される。

5月15日発売

『気まぐれヴィーナス』 

作詞:阿久悠/作曲:森田公一/編曲:船山基紀

誰が演奏してるんだろ?ポンタっぽいドラムなんだけど。

5月31日発売

『恋愛遊戯』 太田裕美

作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:萩田光雄

筒美京平、今回はボサノバ風。

6月10日発売

『渚のシンドバッド』 ピンク・レディー

作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一

ミリオンセラー。

6月21日発売

『暑中お見舞い申し上げます』 キャンディーズ

作詞:喜多條忠/作曲:佐瀬寿一/編曲:馬飼野康二

この曲発売から約1ヶ月後に解散宣言する。

7月1日発売

『イミテイション・ゴールド』 山口百恵

作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:萩田光雄

山口百恵18歳、貫禄。

7月5日発売

『熱帯魚』 岩崎宏美

作詞:阿久悠/作曲・編曲:川口真

この曲、好きなんだよね。筒美京平じゃないけど。

9月1日発売

『九月の雨』 太田裕美

作詞:松本隆/作曲・編曲:筒美京平

この曲を入れたくてここまで太田裕美を引っ張った。編曲は萩田光雄じゃないんだ。

9月5日発売

『ウォンテッド (指名手配)』 ピンク・レディー

作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一

怖いくらいの超ブーム。

『思秋期』 岩崎宏美

作詞:阿久悠/作曲・編曲:三木たかし

本人も転機と言っている通り、ボーカリストへの転機。高校も卒業したし。

『もう戻れない』 桜田淳子

作詞:阿久悠/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀

全然覚えてない曲だったけど手持ちCDで音源があったもんだから(<持ってたのかよ)。

9月21日発売

『アン・ドゥ・トロワ』 キャンディーズ

作詞:喜多條忠/作曲:吉田拓郎/編曲:馬飼野康二

2度めの拓郎。解散宣言渦中の曲。

10月1日発売

秋桜コスモス

作詞・作曲:さだまさし/編曲:萩田光雄

ピアノは羽田健太郎。「秋桜」を「コスモス」と読ませるのは当て字。プロデューサー酒井政利の造語だとか。

『アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた』榊原郁恵
(作詞・作曲:森雪之丞/編曲:小六禮次郎)を入れたかったんだけど音源がなかった。

11月21日発売

『しあわせ芝居』 桜田淳子

作詞・作曲:中島みゆき/編曲:船山基紀

桜田淳子、大方向転換で再起。これもたぶんピアノは羽田健太郎。

12月5日発売

『わな』 キャンディーズ

作詞:島武実/作曲・編曲:穂口雄右

唯一のミキちゃんセンター曲(ジャケットは違うけど)。
ギター松原正樹、ドラム林立夫、パーカッション斎藤ノブということが判明している。

『UFO』 ピンク・レディー

作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一

当時の小学生は全員踊れた。今思えばブームになりすぎた。

異常とも言えるピンク旋風の一方で、山口百恵や桜田淳子が方向転換し、キャンディーズが解散宣言した年。
5年前から比べるとグッと音色が洗練された気がします。

1978年、79年(昭和53、54年)へ続く・・・