映画『Summer of 85』 (ネタバレ感想文 )オゾンの「太陽がいっぱい」
宣伝的には、「夏の恋は肌見せ勝負」でお馴染み『君の名前で僕を呼んで』(17年)的な印象ですが、私は『太陽がいっぱい』(1960年)だと思うんです。
そう思ったきっかけはヨットですが、スーパー16mmフィルムで撮影したという映像もアンリ・ドカエが撮ったザラついた画面を想起させます。
『太陽がいっぱい』って、同性愛的な描写や要素は一切ないんですが、淀川長治先生はその匂いを嗅ぎ取り「これは同性愛的願望を描いた映画だ」と喝破していました。まあ、ヨドチョーさん自身がそうだったから敏感