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『人生は環境が作るって本当よ』
つい最近「仕掛学」の本を読んだ。仕掛学とは「つい行動したくなる」ように、仕向ける仕掛けをする学問のこと。
なんかややこしいけど。
何かというと、駐輪場に斜めに等間隔に引いてある線を見つけると
人は無意識的にその線に沿って並行に自転車を止めたり
男性用の小便器にマトが貼ってあると、男性は無意識にそこを狙ってしまう。
こんなふうに、人間は周りの環境や外部から受ける影響が大きくて
自分がとっている行動も、自分で選んでいるつもりでいて、見ているものに支配されていることが多い。
そしてその行動を毎日続けることで習慣となり、習慣が積み重なって人生になる。
たとえば、会社につとめていると
会社員を見て、会社員の話を聞いて、会社員のやるべきことをやるから、会社員の人生になるし、ママ友とずっといっしょにいたらママ友に適合する。
誤解のないように、コレがイイとかワルイとかの話ではなく
今の状態が自分の理想とギャップがあるならば、同じところに居続けていては変わることは難しい。
多くの人が間違えがちなのは、今いる場所でがんばろうとすること。
がんばるのは大事だけど
環境の壁が立ちはだかり人生はなかなか変われないのだ。
私も以前は何もできない自分や、自分のないものばかりをフォーカスして
ネガティブで意志が弱く、こんな自分が嫌いだった。
結婚生活では、姑からできないことや間違えたことを言われ続けたからか、いつも自分に自信がなく、その気持ちをどうやってごまかし、我慢することばかりに注力するようになっていた。
相手に合わせることでうまく生きていると思える瞬間は多かったし
今おもえば不思議だけど、当時は本気でそれでいいのだと思い込んでいた。
根本的な性格は変わっていない気もするけれど
離婚を選択したことで、環境が変わり、色んな仕事や働き方をしている人と会うことが増え、こんなライフスタイルがあるんだなーというのを知った。
知り合いから声をかけられ事務のお仕事を手伝うことになって
パソコンは以前から勉強していたから、会計を電子化したり、タイムカードをエクセルで管理できる仕組みを作ると
(当時はまだ紙が多かった時代だったので)
「タエさんが来てくれて助かった」とか
「任せて安心だわ」
と言ってもらえて、大変な作業だったけどみんなの役に立てたことが嬉しくて、頑張るのはがまんすることではなく、自分のできることをして、役にたつことだとわかった気がした。
こんなふうに、新しい出会いの中で喜びを受け取り与えたことで、少しずつ変わっていけたのだと思う。
まるでオセロのようだ。
「自分のことが嫌い」の裏にあった「自分のことが大好き」
は、環境によって表に変わった。
白い面を向いているオセロに挟まれていたら白に。
黒い面を向いている間に挟まれたら黒に。
置く場所で白になるか黒になるか決まっていく。
生まれ直さずに、よりよく変わるには
活力を与えてくれるフィールド(場)に自分を持っていき
周囲の人に変えてもらえばいい。
「環境の力」は偉大だよ!
今日も読んでくれてありがとうございました。