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久しぶりに外食したら季節感満載だった

大阪も長い緊急事態宣言が解除され、ようやく外食してもいいかなぁと言う雰囲気になった。

ワクチン2回接種済みとはいえ、まだ大人数で換気の悪いところでの飲み会や、知らない人と飲むと言う段階ではない。

夫がマスターと馴染みの道頓堀の小料理屋さんで少し早い時間からお店を開けていただき、二人だけで久しぶりの外食を楽しんで来た。

秋刀魚の煮付け、栗の渋皮煮、三つ葉の煮浸し。添えられた紅葉がもう秋を感じる。栗の渋皮煮は相当手間暇かかる一品。嬉しい!

お刺身はあこうのサッと皮目を炙ったもの、秋刀魚、鯨のさえずり。わさびにはたまり醤油、生姜には普通のお醤油を用意してくれる。毎度のことながら器がとても美しい。このお店のマスターの器に対する審美眼にはいつも驚かせられる。きっとこだわりがあるのだと思う。

お酒は宮城県の辛口の日本酒をいただいた。きりりとしていて飲みやすく、フルーティーな味わい。こちらのグラスは先程のお刺身のお皿と対になっている。金箔模様が華やかである。

そして、松茸土瓶蒸し。お出汁の香り、松茸の香り、すだちの香りがめちゃくちゃ素晴らしいハーモニーを奏でる。言葉は悪いがあまり味覚の発達していない国の人にはこの旨さはわからないだろう。具は他に鱧、車海老、銀杏、三つ葉など。特に銀杏は瓶詰めではなく生の物を使っているので、色、香り、味、全てがパーフェクト。

揚げ物はワカサギ、松茸、銀杏、鱧。どれもカリッと揚がっていて歯触りの良いこと。ほんのり塩味は付いているが、お好みでどうぞとピンク色の岩塩を添えてくれる。ヤバい。お酒が進む。

金目鯛、こんにゃく、茄子の煮物。金目鯛はプリプリの身が上品な甘味。こんにゃくと茄子は甘辛いタレが染み染みで日本人ならたまらない味付け。これは器も美しい。見惚れてしまった。

緊急事態宣言中、ずっと休業を強いられて来た事や、周りの飲食店の状況などを聞くと、宣言解除でもそうそう手放しで喜べる感じではなかったが、たまにはこんな日を作ってもいいなと感じた。作ってもいいなじゃなくて、こんな日が必要なんだ。季節を食卓から感じるなんて日本人の特権だろう。

ちなみにこちらのお店は

花かるた」です。マスター一人で切り盛りされているので、もし行ってみたいと思われた方は事前予約をおすすめします。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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