心理テストのウソとホント
心理学の分野に限らず、世間では、多くの心理テストが作られています。
この記事では、心理テストの仕組みと問題点について解説したものです。
尺度とは?
まず、「尺度」について話します。
尺度とは、ある対象を測るためのものさしです。
たとえば、身長を測る時は「身長計」を、体重を測る時は「体重計」を使いますよね。これらの身長計や体重計は、ある人の身長や体重を測るための物理的な尺度と言えます。
心理テスト(心理尺度)とは?
人の身長や体重を測るために、身長計や体重計といった尺度を使うのと同じように、人の心理を測るために、心理尺度を使います。心理尺度では、何らかの心理学的な仮説構成概念を測っています。心理学的な仮説構成概念とは、たとえば、「外向性」などの性格や、「コミュニケーション能力」などの能力を意味します。
疑似心理テスト
世間には、疑似心理テストがあふれています。
女性雑誌を見ることが多い人は、お気づきの人もいるのではないでしょうか?
疑似心理テストについて、これはこれで意味があると思います。
例えば、こういった疑似心理テストは、コミュニケーションの潤滑油として楽しむことができるでしょう。
雑誌の作り手も読者も、コミュニケーションの潤滑油として楽しむことを心得てると思います。
下記のような心理テストを見てみても、楽しみためのものと言えると思います。
一方で、世間にある疑似心理テストの結果を鵜呑みにすることには、注意が必要です。その理由は、疑似心理テストの結果は、データによる妥当性が検証されているかどうかが不透明だからです。さらにいうと、論文などのエビデンスがないことが多いからである。
心理テストのリテラシーを養う
先ほど自分が言った「楽しむための心理テスト」としては十分だと言えます。
しかし、「心理テスト」というからには、その人の何かしらの心理状態を測定していることを保証する妥当性が必要になります。
そもそも、世間に溢れている心理テストのほとんどが、なぜ疑似かを説明します。
例えば、片思い中の異性があなたに関心があるかどうかがわかる心理テストがあったとします。
疑似心理テストを見極めるときのポイントは、そのテストに妥当性があるのかがポイントです。
妥当性の話をする前に、ひとまず、下記の点を気にしてみてください。
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