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10年後のぼくの未来

20年ぶりに、子どものころの写真やアルバムを見返す機会があった。
そんな機会をくれたのは、妻がぼくと結婚し子どもを産んでくれて、昔のぼくを見てみたいと言ってくれたからだ。

愛する息子の一枚をご堪能下さい!

余談

僕は父、母、父方の祖母のもとで産まれたが、両親が離婚し父子家庭になり、主に祖母に育てられた。
両親とはLINEを通じて話す程度の仲だが、特に会いたいとも思わない。
これまでの家庭の出来事を振り返ると、自分にとって良い親とは思えず、自分自身が親に対して心理的にも物理的にも距離を取りたいと思っているからだ。

そんな中で、息子が生まれ、自分の生活が大きく変わったように思える。
未来は、新たな出会いによって変わることを実感させてくれた妻と息子に感謝したい。

話を本題に戻す。

本題

今回の記事は、ぼくが小学6年生の時に書いた卒業記念文集の内容を加筆修正したものである。

妻とともに(息子も一緒に)、ぼくが小学生の時のアルバムを見返していて、12歳の自分が想像していた未来とは別の未来があった。

この場で紹介したいと思う。

卒業記念文集の内容(一部改変)

ぼくは、今一人暮らしのアパート生活だ。
仕事はうまくいっていて、お金は十分にあるんだ。
明日は仕事が休みだから、実家に帰ることにした。

実家には朝から車で帰った。
家族みんな家にいた。
「ひさしぶりやなぁ」とおばあちゃんが言う。
ぼくは昔の思い出話をしゃべった。
特に、小学校のこと。
1年生の時のはじめての遠足。
2年生の時のクラスのこと。
3年生の時のことも…。
ぼくは「いろんな思い出がたくさんあったなぁ」と思った。
この日、ぼくは家族と晩ご飯をいっしょに食べ、実家に泊まることにした。次の日、ぼくは、家族と昼ご飯を食べた後、車で帰った。
明日は仕事だ。

月曜日、今日は朝から大事な会議がある。
その日の会議はつかれたが、無事に終わった。
ぼくは、「ふう、今日はつかれたなぁ」とひとりごとをつぶやいた。

火曜日、その日は小学生の時の友達から連絡がきた。
「今週の日曜日の同窓会には来れそう?」と言われた。

水曜日、・・・・・。

木曜日、・・・・・。

金曜日、・・・・・。

土曜日、・・・・・。

日曜日、ぼくは同窓会に行った。
そこで集まったのは10人ぐらいだった。
クラスの半分もいなかった。
その10人でご飯を食べながら、昔の思い出や今の生活のことを話した。
10人の中の1人が、「今日は会えてよかったなぁ。楽しかったで。」と言った。
その日は、とても早く時間がたつような感じがした。
帰り道、ぼくはまたひとりごとをつぶやく。
「また明日から仕事か…。そういえば、前川先生も同窓会に来ていたら良かったのになぁ。」
そうつぶやくと、ふと後ろから「トモじゃないの!」という声が聞こえた。
振り返ると、先生がそこにいた。
「やっぱりトモや」と言われ、そこで立ち話をすることになった。
今日の同窓会でひさしぶりに友達と話したことを笑顔で話した。

前川先生と話していたら、また昔のことを思い出してきた。

想像していた未来とは別の未来

ぼくが12歳の時に書いた文集は、見返すと話の展開がめちゃくちゃで、特に面白みもない生活を送っているように感じた。

12歳のぼくは、今のぼくを全く想像できていなかった。

  1. 家族とは疎遠。

  2. 仕事はしているが、お金は十分にない。

  3. 同窓会になんて行かない。

でも未来なんてそんなものなんだと思わせてくれる。
12歳の時に書いた文集を見て、そんなことを思った。

書くことに意味がある

ぼくは、文章を書くのが下手だが好きだ。
今のぼくは研究者として論文を書く時がある。
noteでも、こうやって記事を書くこともある。

卒業記念文集に書かれた22歳のぼくは文章を書く仕事をしていなさそうだったが、その文集からは下手なりに味わいがある文章が書かれていて、文章を書くのが好きな自分を思い出させてくれた。

前川先生、お元気ですか。
過去に出会った人の中で、あなたが唯一教師として尊敬できる人でした。

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