エレベータートーク
エレベーターでご一緒した時や、機械式駐車場からの出庫待ちなど、ご入居者や業者さんと一緒に過ごすことがあると、微妙な間が生まれることがあります。
私は、無意識に、他人との壁を低く設定しているタイプなので、コミュニケーションを取ることに心理的負担は少なく、人と共通点を見つけるのも、上手い方だと自覚しています。アイスブレークも比較的得意で、基本何を話しても楽しいので、会話にそれほど困ることはないのですが、それでもやはり、エレベータでパッとご一緒した時など、自然に会話を始め、降りる時点で調度良い具合に話を終え、「行ってらっしゃいませ。お気をつけて」で締めくくれるように、となると、なかなかハードルが上がります。
こういった時に、普段からの雑談が、功を奏します。〇〇号室のご入居者の娘さんが、留学から戻られるようだ、とか、〇〇号室のおばあ様が、入院される予定だ、とか、〇〇号室の男の子が、初めて歩くのを見て嬉しかった、といったことです。
常に近くに居て生活を見ているという立場上、やはりプライバシーには特別配慮が必要ですが、基本お子さんやペットについては、やはり喜ばれ、特にご高齢の方は、健康についての声がけは、気にかけてくれているんだ、という反応が得られることが多いです。
ただし、誰でも、“ここには触れられたくない”というポイントがありますし、さりげなく言ったつもりが、意見を押し付けるような言い方だったりすると、敬遠されてしまうため、注意が必要だと感じています。
一番無難なのは天気の話と言われていますが、同じ天気の話でも、内容や話し方にオリジナリティがあるかないかで、相手の反応は大きく変わってくると感じます。
エレベータ内で、相手の心を掴む方法!など、目安1分間の会話術が取り上げられたりしますが、ビジネスに関係せずとも、締まりがあり、会話の妙を心得た人の話には、とても惹かれます。知的好奇心をくすぐられる会話に弱い私は、会話の主導側に回った時も、そんな話を提供したいなぁ、と思っています。