仕事の学び方の違い
仕事の学び方や仕方も、人それぞれだな、と日々面白く感じます。コンシェルジュ間の違いについても、今度書きたいと思っていますが、今日は“まさに職人さん”というタイプの方のお話です。
いつも来ていただいている、エアコンの修理の業者さんがいるのですが、いろいろ雑談をするうちに、彼が今の仕事に就いたきっかけを知りました。元々彼は大工でしたが、今の会社に転職する際、太陽光パネルの取付の仕事と言われて入社したそうです。ですが、どうやらそのプロジェクトが上手くいかなかったか何かで、突然、「エアコンの洗浄に行ってきてー」、と言われて始めたのが、今の仕事だそうです。
当然知識もないので、最初は全く分からなかったけれど、機械が得意な方のようで、見よう見まねでこなすうちに、できるようになったそう。今回は、彼の腕を買っている、オーナーサイドの担当者から、「給湯機の入替えをやって」、と言われたそうで、図面や設計図を確認するために、訪ねていらっしゃいました。
いろんな資料があるので、とにかく参考になるものはどうぞ、と渡して、彼がペラペラとページをめくる音をフロントで聞きながら、遠くから見守っていました。暫くして状況を聞いてみたところ、「排管なんとかっていう図を見たら分かる、と言われたんですけど、イヤー、分かりませんね。ワッハッハ」と仰るので、こちらも笑ってしまいました。
給湯機も担当できるんですか??と聞いてみたら、「無茶ぶりっすよー!」と、これまた豪快に笑われるので、こちらも面白くなってきました。修理でなく、そっくり入れ替えるだけなら、構造が分かればできそうだ、と見積依頼を受けたそうです。
何かできることはないかと、各戸の傍のシャフト(配管やメーターBOXなどがよく格納されているスペース)に、給湯機のタンクと、各種バルブや排管がありますが、参考になりますか?と、聞いてみました。廊下であれば、入室の必要もないので、早速見てみると仰って見に行かれましたが、ものの五分で戻ってみえて、「写真撮ってきました。もう大丈夫す!」
この方は、知識というよりも、体感でできてしまうんだなぁ、さすが叩き上げ・・と感心しました。