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【子連れ海外出張】11ヶ月のアカチャンと体験したロンドン。『ピートラ』Vol.99

ピープルのくわはらです。
私はグローバルプロジェクトのメンバーとして活動しています。

ピープルでは子どもを連れて出社することも働き方として選択できます。
私は6歳と2歳の娘がいて、彼女達が0歳のころからモニター調査や子供が保育園に行き渋った日などに何度も一緒に出社し、子連れ出社の選択肢が当たり前な日々を送っています。
そんな私ですが、先日はなんと出張、それも海外!ロンドンへ当時11カ月の娘を連れて行くという貴重な体験をさせてもらいました!子どもと一緒だからこそ直接見て触れて感じられたことがたくさんあったので、ここでお話しさせてください。

連れて行こう、から出発まで。

ピープルの基本は赤ちゃん観察。グローバルプロジェクトの立ち上げにあたっても、やっぱりまずは自分たちで直接、子育ての様子はもちろん、モニターさんの生活を観察したい!子ども目線だと何が違うのか、文化や環境の違いがどの程度影響を及ぼしているのか知りたい!というのが今回の出張の目的でした。
となると、もしかして娘を連れて行った方が良いのでは…?
ちょうど11ヶ月だな…?
あんまり物事に動じないし、どこででも寝るし(笑)

私にとってロンドンは何度かプライベートで訪れていて慣れた街。アカチャンといると見慣れたロンドンも違う顔かもしれない!

少し緊張しながらミーティングで提案してみると、メンバー全員「ぜひ!」「良いの!?」といった反応。
「子連れで行けるなら、現地の住宅に滞在して様子を見てみたい!」「どんな日用品が好きかその場でテストできる!やった!」と、ただ受け入れてくれるだけでなく、チャンスと捉えて続々出てくる皆の研究意欲の高さに圧倒されました。
そのおかげで湧いてくる、子どもの存在が全方向にプラスになるに違いないという自信と、消えていく「ご迷惑かもしれませんが」の気持ち。

よし、連れてこ!!よろしくお願いします!!!と心軽く決定できた。

ちなみに11ヶ月を連れていくのは、準備が一番大変。
おむつ、離乳食、ミルク、お風呂マット、洗剤、保湿剤、ベビー石鹸、着替え…大体30㎏分くらいは娘の荷物に。帰りはかなり軽くなってめちゃくちゃ爽快だった!

飛行機内もCAさんの気配りやサービスに助けられ、飽きるとメンバーに順番に抱っこしてもらって、娘自身かなり気分転換になった様子。
2人きりだとちょっとトイレ…というときが一番困るが、近くにメンバーがいてくれたのでとても助かった。

本人もくつろぎの様子
IKEAの袋で即席ボールプール。ごきげんな遊び場に。

いざロンドン到着!気づいたこと。
交通:不便だからこそ?人が助けてくれる

左:ロンドン中心部の路線図  右:バリアフリー駅のみ表示

これがロンドン中心部の地下鉄路線図。
便利だと思っていたが、ベビーカーとなると話が違った。バリアフリー対応の駅はめちゃくちゃ少ない。東京感覚で一人で…とはいかなかった!駅も街中もちょっとした段差や階段がちょこちょこあって、動きやすいとは言い難い。
正直、娘と別行動した日は、めっっっっっちゃくちゃ移動が楽だった…体感5分の1程度の所要時間で動けた気が(笑)。

地下鉄での移動はメンバーの手助けのおかげでなんとかなりました。
代わりにバス網が発達していて、バリアフリーもほぼ完璧!
使いやすくて楽々…だけどベビーカーのまま乗れるのは2台まで(安全面の理由)。
それ以上は畳むか次を待つか、で乗り際にあたふたしてしまうことも。

だからか、ベビーカーで移動しているときに、カフェの入り口、駅、町中の段差などで詰まっているとすぐさま誰かが声をかけて手助けしてくれる。若者~同世代、男性が多く、何より気づいてから助けてくれるまでが早く、こちらが困ったなと思う前に「はい、こっちこっち」と手を出してくれている。
あまりにも自然に、躊躇なく助けてくれるので、こっちもスッと「Thank you!」が言えるし「ごめんなさい」の気持ちが一切湧かなかった。
通りすがりの人を助けたいなと思ったときに、声をかけるまでの間によって相手にこちら側の迷ってる感が伝わってしまうと申し訳なく思わせるんだと学んだ。

タクシーは「良いよ良いよそのまま乗せちゃって!」とのことでびっくり。
街中もデコボコ道や段差が多いからか、タイヤがゴツめのベビーカーをよく見た。
またはコンパクトで畳むとめちゃくちゃ小さくなるタイプ。両極端。

人:アカチャンが好き

日本と一緒。おじちゃんもおばちゃんも、娘と目が合うとにこにこ話しかけてくれる。ちょっと違うのは、まず私に子供の名前を聞いてくれて、娘にちゃんと名前で挨拶をしてからお話ししてくれること。
日本でいきなり話しかけられると緊張してしまうときもあったが、まず子供の名前を聞いてくれる=赤ちゃんと話しても良いかを確認してくれているように思える。
そして、正式に娘個人に向けて話しているのだから、本人が嫌でないなら私が気にすることじゃないな、という気分で楽だった。

娘の名前は日本語でSunnyの意味だよ、と伝えると、大体去り際にSunny BunnyとかSunny Honeyとか即興の愛称で呼んでくれた。赤ちゃんを可愛がることにも躊躇がない。
そういえば、日本だとわりと同世代~年配の女性から手助けのお声掛けを頂くことも多いが、それはあまり経験しなかった。ヘルプは体力ある若者のお仕事、なのかも?

お店:ロンドンで娘とお店に入ると…

店員さんは、話好き!!気軽に気さくに話しかけてくれた。特別に子供にだけ優しい、という感じではなく、人に優しい。コミュニケーションがそもそも好き、という雰囲気。
ベビーショップでは、日本から来たよというと嬉しそうに、お天気やお出かけ、子供の様子など日本だとどうなの?と興味をもって話を広げてくれる人が多かった。遠い国から赤ちゃんと一緒に(観光地ってわけでもない)自分のお店まで買い物に来た、というのが珍しかったのかも。
自分が信じる良いものを、自信をもってお客さんに紹介したいと思っている感じがして、量販店とは違う個人店の良さを思い出した。

意外:ベビーを気軽に放せる場所が少ない?

日本だと、モールやショッピングビルなどのベビースペースにちょっとしたマットエリアがあって、0歳代でもおろして遊ばせられるが、それがなかなか見当たらない。誰でも入れるような場所で子供を放して遊ばせる、という習慣があまりないのかも?治安や安全面の意識の違い?
歩く前の子供との外出だと延々ベビーカーに乗せっぱなしになってしまってちょっと困った。0歳代向けの遊び場付きカフェのようなものも、中心地のわりには都内に比べると少なく感じた。

あまり見なかった遊び場着きカフェ
ここはナーサリー併設なので無関係な人は入れない。関係者なら犬もOK。

また、日本に比べると、おむつ替え台はシンプル、授乳スペースは大概椅子のみ。というか授乳はそもそもオープンで個室を必要としてない。日本のような可愛い壁紙とか子供らしい装飾とかは特になく、必要な設備が用意してある、という感じ。

デザインミュージアムのおむつ台。固そうで新生児だったら戸惑ったかもしれない。
ミュージアムの体験型展示を楽しむ娘とチームの皆さん。
母子別行動の機会もたくさんありました。

ロンドンも、日本も今までより好きになった!

子供の頃の暮らしの思い出や、旅行者として訪れたときとは自分の目線が全く違っていて、娘がいることで初めて知る新鮮なロンドンだった。いっぱいある不便をそこに暮らす人どうしの行いがカバーしていて、でもベタベタし過ぎてない。カラッとした気持ち良い優しさは心地良い。すごく古いものと新しいものが混ざり合った街並みをゆるゆる歩いてると、なんか「何でもアリだな?」という謎の心強さが手に入る。

古い石造りの建物のすぐ隣に高層ビル

そして、日本のことも改めて好き&誇らしく思えるようになった!!!子育てという点で、特に私が住む東京は実はめちゃくちゃ快適だということ。見ず知らずの人との交流は少ないが、代わりにそっと色々な設備が整えてある。
本気で困ったときは日本人だってちゃんと助けてくれるし、様々な補助も考えられている。何もかも完璧なわけじゃないけど、思っているより恵まれた環境なのかもな、と感じた。
交流がないと、周りに対して「何も言わないけど本当はうるさいとか迷惑と思ってるんじゃ…」と心の中を気にしちゃうときもあるけど、東京はかなり快適に子供と過ごせる街だ!がっつり胸張って、日本の良さもこれからどんどんアピールして行こうと思った。

最後に…サポートしてくれたメンバーに感謝!

本当は、諦めていました。長女の妊娠がわかったとき、ああもう海外出張とかあっても行けなくなるんだろうな…出産ってそういうことだよね…と思ったのを覚えています。まさか、その5年後に、11カ月の娘を連れてロンドンの実地調査が出来るなんて、夢にも思いませんでした!!
チームメンバーのみんなが次々「保護者」を代わってくれて、子どもとの出張体験をみんなが楽しんでくれて、それぞれの新しい発見を次々教えてくれて、そのおかげで社員としても母としても、貴重な機会を思う存分満喫ことが出来ました。
お互いにメリットがあるって信じられるからこそ、「ごめんなさい」ではなく「ありがとう!」がサッと言えるピープルの人たちとの関係に、本当に感謝しています!!

【私たちの働き方についてはこちらもあわせてどうぞ!】

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