私たちは、温度の変化に鈍感だから。
「これってどんな本?」に答えられるようにしたい私の作品紹介。
やっと2回目です。
作品紹介って難しいんだな、と・・・。
得意な人には尊敬しかない。
うまくできてる気はまったくしませんが、自分的に発見はあるので継続してみます!
↓前回。2023年の5月@文学フリマ東京で頒布した「プレイグラウンド」。
◆作品概要
「僕らはみんな冷えている。」2019年発行 A6/本編84p
試し読みはこちら。
◆これってどんな本?
恋人、家族、同級生、先輩後輩etc。
人と人の間にある空気みたいなもの、その温度と湿度。
温かかったり冷たかったり、乾いていたりする。
そこにあるときの居心地の良さや悪さを、「冷蔵庫」を使ったかたちにした作品です。
作品の中では、比喩でもなんでもなく冷蔵庫に入ります。
家の中に、人が入った冷蔵庫がある。
それが日常風景になっていたりして、ある種のホラーみたいになっています。
日常ってこわいですね。
「ぜったいにありえないはずなのに、日常の話だと思った」
そんなありがたいご感想もいただいてます。
◆「崩れないでいられるのは、常温の生き物だからなのだろう」
まったく同じじゃないですが、作中にでてくる言葉。この記事のタイトルも然り。
この話を書こうと思った時のきっかけは「冷蔵庫の話を書こう」みたいな感じだったと思います。
この話以外にも冷蔵庫が出てくる話のプロットを作っていた記憶があります。どんだけ冷蔵庫好きなの?って感じですが、家電に思い入れはないのですよ・・・。
冷蔵庫って部屋みたいで、見えない世界がいつもそこにある。
冷たくて暗くて、ぞくぞくします。
私は定期的に、たとえば人前に出ることが続いた時なんかに、家でフードをかぶってブルブルしています。
ぎゅーっと自分を圧縮してちいさくしてしまいたいような。
バラバラになりそうな状態を、なんとかひとまとめにしたいような。
それは、この小説にある「冷たい関係につかれた」とはちょっと違うんですが、やろうとしていることは近いのかもしれないなぁ。。。
◆おわりに
2019年、翌年の文学フリマ前橋に出ようと思って作ったこの一冊。
コロナでふっとび、気が付けばイベントに持っていけたのは2022年になりました。
初めて作った本なので、この時から数年経ったのか~としみじみしちゃいます。
初版がぼちぼち終わりそうなので、こちらは来年で一区切りかなぁ。
入手ご希望の場合は■12/2・3@ブックハンターセンダイに委託(イベント後、通販あり)※終了しました
■BOOTH(通販)
にて。
どうぞ、よしなに~。
こんなところまで見てくださり、ありがとうございます。サポートは印刷費とイベント活動費として活用させていただいています。