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【期間限定価格】架空ストアさんにて

架空ストアさん委託分のみ、『綿毛の家族』を600円→500円にいたしました。

というのも、『綿毛の家族』は現在第二版が動いていまして、初版分はもう架空ストアさんの委託分だけなんですよね。

あと2か月で今年も終わりだし、これがお迎えのきっかけになったらいいな~と思い、限定価格で出してみようと思いました。


【注意】
『綿毛の家族』はBOOTHでも取り扱ってますが、こちらは現行価格の600円になります。


気になる方はのぞいてみてくださいませ~。


◆試し読み


◆概要と各話紹介

『家族って、他人です。』

不足と不安、劣等感と羨望。
家族それぞれの思惑を、幸せと痛みもいっしょに詰め込んで。
真っ白な子犬の「わたげ」と暮らす家族が織りなす連作集。

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リビングの四角い窓の外からは、きっとそんな景色が見える。私はいつも、それを見ている。
望みをポスターに託して壁に貼る。理想通りにはならないけれど、これでたいていの望みは叶えてきた。
完璧じゃない現実と理想の間で、私は不足を積み上げていく。(ママのポスター)

淀みなく回っていく。まるでパズルのように、日々がうまくはまっていた。
週末はワンオペ育児。男一人でもなんとかなるもんだ、と胸を張る。
完成形の家庭はあっという間に形を変えた。
俺は、妻の空白を埋める存在なのか。(パパの山芋入りお好み焼き)

しっぱい。しっぱいするわたしなんて、ダメダメだ。
大人が選んだセーターは、おしゃれだけど毛糸がちくちくする。
いい子だねって言われると誇らしい。安心する。
その言葉がないと、私は息ができない。(長女のセーター)

どれを選べばいいのかなんて、見ていればすぐにわかることなのに。
シラサギには種類がある。私はそれを、簡単に見分けることができる。見ていればわかる。その場の正しい振る舞いだって同じだ。
お姉ちゃんはいつだって変わらない。特別なお姉ちゃんと私が似ているなんて、もう誰も言わない。(次女とシラサギ)

タンポポは、花びらに見えるところは個々の花なんだ。
囲もう。
家族の、平和で幸せな食卓を。(チップとデール)

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ナカノヒトリ
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