映えるNIPPON
ようやく緊急事態宣言が明けたものの、この1年ちょっとですっかり出不精になった。去年は思うように美術展に行けないのが本当につらかったのに、すっかりぐうたら生活に慣れた。それでも美術館でチャージする何らかを保てているのは、アクセスのよい場所にある府中市美術館のおかげだと思う。近現代の、特に府中を含む多摩エリアにゆかりの作品の所蔵が多い同美術館は、私のストライクゾーンからは本来外れている。けれども程よく空いていて過ごしやすい空間で、展示を見ているうちに、興味深い作品に出合い、画家の