思い出花火
夏の終わりに花火を点けて
あの日のことを思い出す
友達と自転車で遠出をして
知らない町で自販機の缶ジュースを飲んだ
授業を抜け出して
裏山の公園のベンチで昼寝をして
空の青さと雲の流れを感じた
好きな子の家の前で
会いたいのに声も出さず
窓ガラスに映る影を見た
街灯に集まる虫のように
学校帰りに雨に降られ
稲穂が風にそよぐ姿に
何かを感じて口ずさんだラブソング
夏祭りの夜に
港の広場で遊んでいた
ふと気がつくと
きみは花火を見つめて
楽しそうに笑っていた
線香花火は
咲く花のように
心を照らしてくれた
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