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僕の名前はうなぎ ご主人が寝そべってると背中に乗ります だって気持ちいいんですにゃ なんで「うなぎ」って名前なのか? 色が黒い訳でもないし ぬるぬるしている訳でもない いつもご主人の傍でうなぎのように寝ているからだろう 今日も他の猫より先にゲッッ! 楽しい一日になればいいにゃ
おいおい 猫はシャンプーが嫌いなんだよにゃ いつもはふっくらした毛並みも濡れてしまうとほっそり 嫌だにゃー 嫌だにゃー って叫んでも 容赦なく洗われてしまいますにゃ 早く終わらないかな・・・
僕の名前はこしあん 行儀が良い猫 だからテーブルに乗りたいけど、みかんが邪魔 絞った後のみかん・・・何するの? ちょっと気になる カフェのカウンターでお昼寝がしたいのに 飼い主のいじわる!!
去年の夏は君とお祭りに出かけた 浴衣姿の君は何処か幼く何処か大人で 可愛い笑顔で僕の心を虜にした ラムネのように澄んだ瞳が好きで時間よ止まれと願った 季節が過ぎて春になってもあの頃の記憶がリフレインする 新しい恋をする心がメモリー不足になってしまう 蝉時雨の一日の記憶に埋まる 稲荷さまの祭りはいつものように賑やかで 苺のかき氷を見ると あの頃の君の笑顔を思い出す 懐かしい時間を取り戻したくて ラムネの瓶を振ってみた カラカラと記憶のガラス玉が揺れた向こうに 大人の君がいた
満月の夜に海に出かけた 少し冷たい波にまかせて歩く 水平線と空が一つになった夜の海 昼間の自分を忘れたくて 月明りの中で歩く 潮騒の音がリフレインする夜のとばりに きみの姿を追ってみる ガラス玉をちりばめた波間に 好きだと思う気持ちが複雑になり 悩んでいた時間も星になる 月明りは波間を照らす 時間も風も 潮騒に溶けながら リフレインする ポケットのスマホに転送しておこう 波間の記憶
桜の花びらが一面に広がる頃に君と出会った 雨上がりの朝に近所の公園で いつも素敵な笑顔の君が気になり 声をかけたのは僕 桜の枝に新葉が出る頃の思い出 意外と春は短いのだと思いながら これから君との思い出を作ろう 暖冬の冬から春になり 雨の中の君は小さく見える 少しだけ寒いから ゆっくりと手を繋ごう 手と手が繋がった瞬間に二人の記憶が同期する やわらかい感触に気持ちが舞い上がる 春の終わりはオレンジのような甘酸っぱさ 素敵な思い出が広がる香り
いつも桜の木の下でひなたぼっこをしている 飼い主は誰かなって 話しかけても猫語はわからない そっと手招きをすると寄ってくる 桜の季節の出会い 風がそよぐと花びらが舞い 視線の先にゆっくりとたたずむ姿 春なんだ 素敵な時間を過ごした気がする 今日の出会いで心が躍る 桜の季節だから 明日もまた来てみよう 木陰のベンチでたたずむ君を 花色のパステルで記憶に描こう 今日の出会いを心の窓に
僕はダンボールで生まれて育った ここが一番落ち着くのです 名前はまだない 両手で抱きしめてくれる飼い主がいいな 沢山思い出を作れるといいな
今年も桜の花が咲き始めました 去年と同じ時期に 約束の言葉を埋めた桜の木に花が咲きました ほんの少し前まではきみと笑いながら眺めていた桜の花を 今年は一人で眺めています。 電車の線路沿いに咲く桜の花は 小高い町並みに化粧をしてくれて 何気ない春の訪れを 今年も教えてくれました。 寒い冬を忘れさせようと 桜の花びらが空を舞う きみに出会えたことは忘れない この桜の木の花が咲くたびに ぼくは一緒に過ごした時を忘れない 記憶の欠片が白く透き通り 何枚も重なり花束に変ってゆく
段ボール箱が好き 宅配で沢山届くからいただきました 猫にとって段ボール箱は出会いの場所 飼えない主に入れられて公園の隅に置かれていた段ボール箱 兄弟猫と一緒に過ごした段ボール箱 そんな思い出が詰まったもの 箱の中で丸くなって過ごすのが幸せ ちょっと背伸びは出来ないけれど 新しい段ボール箱は好き 紙・糊・インクの匂い 少し変わった趣味だけど段ボール箱が好き たまに土鍋も良いけど やっぱり段ボール箱が好き
春の波は少し暖かい 潮風が冷たいから 空気が澄んでいて波の音が響く 砂に吸い込まれる波しぶき 足元の海の鼓動に春の体温を感じる どんな人にも必ず春はやってくる 冬の季節を感じたからこそ 春の風が心にしみる 大人びた足跡に強がった心は 海の鼓動に誘われて細かく震える 海鳥が舞う空に 真っすぐに伸びる飛行機雲 あの雲の先に明日があると はるの潮風が頬をくすぐる
春の日差しが注ぐ朝 長い時間を過ごしたきみが旅立ちの時を迎える 生まれた頃は小さな手のひらを眺めながら過ごした時間があった 小さな指先を丸めて握る手には これからの時間が刻まれるのだろう 桃の花が咲くころに 一冊のアルバムと一通の手紙を送ろう 一緒に過ごした時間は宝物 色々な想いをちりばめて きみに花束を贈ろう