【本要約】自分のアタマで考えよう‐序章- 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
「コンサル一年目が学ぶこと」の中で紹介されていた思考力を身に着ける本を最近読んだので、まとめてみようと思います。(コンサル一年目も後日要約する予定です。)
序章 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
プロ野球ファンの年齢別構成比の変化のグラフ(架空)を見ると、40代以上が1.5倍になっていることがわかる。これを見たとき、日本人のAさんは「プロ野球は年々高齢化が進み、未来は暗く、若者に好かれていなく、衰退していく」と読み取れると言う。しかし、それは「元から知っていたこと」を述べているのではないか。なにも「知識」のない留学生Bさんの見解は「裕福で、余暇があり、趣味の少ない高齢者ファンが増えているからプロ野球市場の未来は明るい」と真逆になった。ただBさんは日本の知識がないだけで米国ではゴルフ市場がシニアにウケていることを知っていた可能性もある。このように前者は悲観的な意見を、後者は楽観的な意見を述べているため、なんらかの「知識」を用いてしまっているのである。では、良い面と悪い面のどちらも導いたうえで、どちらであるか判断する、あるいは良い面の伸ばし方と悪い面の対策方法を考えることが「思考」するということなのである。「知識」は過去であり、事実の積み重ねなのである。特に成功体験であると頭に根強くしみついているため、先入観を捨てられず、「知識」のせいでゼロから作り出すことが難しくなってしまう。反対に「思考」は未来と言える。「知識」と「思考」を分離することでいままで見えてこなかった結論を導き出せ、「自分のアタマで考える」ことができるのである。
(感想)私がこのグラフをみていたら絶対Aさんでした。そして、知識を多く持つ人が考えられる人だと思っていましたし、そのために本を読もうとしていました。知識が役に立たないとは違うと思いますが、考えるためには「これは本当に決めつけてないか、どっかの知識が邪魔していないか」の確認が必要だと思いました。革新的なアイデアを持つ人は知り尽くしたうえで、先入観を捨てられ、多くの側面を導きだしたうえで思考しているのだと思います。(言葉にできてもやることが難しそう)
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