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納豆のカラシとタレに順番はあるの?

納豆へのこだわり

以前に『アッコにおまかせ!』という番組を見ていた。テリー伊藤さんがゲストで、納豆に入れる「カラシ」と「タレ」の順番について語っていた。「カラシ」と「タレ」を一緒に入れて混ぜるのは邪道らしい。正しくは「タレ」を先に入れて納豆と混ぜて、その後で「カラシ」を別に入れるのが正しいやり方だという。いきなりに「カラシ」をまぜて均一にさせるのではなく、「カラシ」の量を選んで可変的に味を楽しもうということらしい。随分と面倒くさいことを言う人だと思った。

人によっては納豆だけを単独で混ぜたり、「カラシ」だけを先に納豆に入れて混ぜる人もいる。皆、それぞれこだわりがあったりする。ちなみに、私は「カラシ」と「タレ」を一緒に納豆に入れて混ぜて食べている。「ネギ」があれば後から乗せるが、基本的に全部を一緒に入れて混ぜたい感じである。私はなるべく汚れを広げたくないし、シンプルに楽に食べたいと思っている。

一般的に、納豆に付いている「カラシ」や「タレ」は透明の袋に入っており、ちぎって開ける時に液が飛び散るリスクがある。「カラシ」にも「タレ」にも開ける際のリスクがあり、飛ばさないように集中して慎重にやる必要がある。慎重さが求められるなら、二回に分散せずに一回で「カラシ」と「タレ」の袋を破きたいものである。テリーさんのやり方では、集中して「タレ」の袋を破き、納豆と混ぜた後に、また集中して「カラシ」の袋を破くことになる。これでは面倒である。

市販の納豆


アイスコーヒーへのこだわり

それからテリーさんはアイスコーヒーの混ぜ方にもこだわっている。アイスコーヒーに「ガムシロップ」と「ミルク」を一緒に入れて混ぜるのは邪道らしい。アイスコーヒーには必要な分の「ガムシロップ」を先に入れて混ぜ、その後に「ミルク」を垂らすのが正しいのだという。

私はアイスコーヒーには何も入れないで飲むことが多いが、たまに「ガムシロップ」と「ミルク」を均一に混ぜた薄茶色のアイスコーヒーを飲むこともある。黒いアイスコーヒーに白いミルクがほのかに混ざっている方が色合いは良いだろうが、垂らしただけのミルクの味など意識できるものなのだろうか。やはり、面倒くさい話である。

アイスコーヒー


カレーライスへのこだわり

私はカレーライスをほとんど混ぜないで食べる。混ぜると皿とスプーンがガチャガチャうるさいし、混ざった見た目も汚らしい。カレーライスのおいしさは、ご飯とカレーの量を可変的に調整してアンバランスを楽しむところにある。均一に混ぜてしまったら、その面白みがなくなってしまう感じがする。だけども、タモリさんはカレーライスを最初から必ず混ぜるという。それが最高に美味しい食べ方だと主張している。味が単一になって面白みがなくなるとは思わないようだ。もし、店で皿とスプーンでガチャガチャいわせている人がいたら、きっとタモリさんと同じ感覚の人で、それがカレーライスの最高に美味しい食べ方だと思っているのかもしれない。多少うるさいかもしれないが、最高を求めていると思って勘弁してやるしかない。

カレーライス


病院食でのカレーライス

以前に私は体を壊して入院したことがあった。病院食が出されても、食欲がなくて残してばかりいた。特にあの温かい白いご飯に全く魅力を感じなかった。ご飯というのは健康な人向けというか、健康な人の腹持ちに丁度いいものであって、食欲のない病人にとっては興味がなかったりする。だが、食べないと点滴を長時間することになったため、やむを得ず味噌汁などをご飯にかけて無理に流し込んでいた。

ある日、病院食でカレーライスが出た。白いご飯は相変わらず食べる気がしなかった。私は最高に美味しい食べ方だと主張するタモリさんを思い出してカレーライスを混ぜてみた。混ぜた見た目は、食欲をそそるものではなかった。だが、残してもいいと思い、とりあえず口に入れてみた。少し冷めていたが食べられないモノではなく、少しずつ口に運んでいくうちに全部食べてしまった。混ぜて食べるのも、まんざらでもないと思った。私は数日後に退院をした。

その後、私の体調は順調に回復して、白いご飯への抵抗も無くなった。健康な人向けのご飯が、再び私の腹持ちのいい食べ物となった。今となっては、カレーライスを混ぜるのも混ぜないのもどちらもアリという感じである。食べ方の違いは、人それぞれあってもいいと思う。


<写真>
CC BY-SA 3.0 File:Natto boxed.jpg by Gleam
CC BY-SA 3.0 File:Ice coffee image.jpg by Suguri_F
CC BY-SA 3.0   File:Curry and rice at JMSDF Uraga (MST-463).jpg by Hohoho


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