カマキリという生き物
カマキリに感じた恐怖
私は畳の上で扇風機を浴びて寝っ転がっていた。網戸の外側にはウスバカマキリがしがみついている。気になって起き上がり、手で軽く網戸を叩いてみた。振動を与えれば、カマキリが慌てて動き出すと思った。だが、カマキリはカギヅメでしっかりと網の目しがみついている。私はそいつの胸部のあたりをめがけて指先で網戸を強くはじいてみた。だが、全く離れようとしない。網戸を指先で何度も強く弾いてみたが全くひるむ様子はなく、自分の居場所としてしがみ続けていた。私は再び畳の上に寝っ転