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会員事例紹介①:傾聴ボランティアの活動から学ぶこと

こんにちは!
今回は、11月のキャリアカウンセリング実践勉強会で紹介された、会員の方による傾聴ボランティア活動についてご紹介します。今回は、奈良県で介護付有料老人ホームにおいて傾聴ボランティアとして活躍されている事例をお届けします。



傾聴ボランティアの現場:施設での活動内容
紹介された事例では、会員2名が月1回のペースで介護付有料老人ホームを訪問し、入居者の方々とともに時間を過ごしています。傾聴ボランティアの主な依頼は、施設の職員さんから来ることが多く、特に職員さんの負担軽減が目的となっています。例えば以下のような依頼内容があります:

  • 昼間におしゃべりの相手をしてもらうことで、入居者の方の昼寝を防ぐ

  • 認知症が進んでいる方とゆっくり話をする時間を確保する

  • 職員さんが時間を割きにくい方との対話を担当する

施設の現場では、職員さんが一人ひとりとじっくり向き合う時間を確保するのが難しい状況がある中、傾聴ボランティアが大きな支えとなっていることがわかりました。


傾聴のさまざまなケース
活動の中では、さまざまな入居者の方とのエピソードが紹介されました。

  1. 話すことに夢中になる方のケース:お話好きな方と時間を共有する楽しさと難しさ。

  2. ほとんど話されない方のケース:認知症が進み、会話が難しい状況でもそばに寄り添う姿勢。

  3. 話したくない方のケース:無理に会話を引き出すのではなく、静かに寄り添うことの大切さ。

これらのケースを通じて、傾聴の難しさと奥深さが改めて感じられました。「話されない方との時間の過ごし方」について、参加者からは驚きや学びの声が挙がりました。


傾聴ボランティアとカウンセリングの違い
傾聴ボランティアとカウンセリングには、共通点と相違点があります。
どちらも「寄り添って聞く」という姿勢は同じですが、目的に違いがあります:

  • カウンセリング:クライアントの課題解決や目標達成を目指し、対話を通じて支援する。

  • 傾聴ボランティア:特に目標を設けず、ただその場で相手と共に時間を過ごすことを目的とする。

ボランティアでは、相手のペースに合わせた時間を提供することが重要であり、それが相手にとって「良い時間」となるよう心掛けています。


参加者の感想
今回の事例紹介を受け、勉強会の参加者からは次のような感想が寄せられました:

  • 「自分の介護経験を振り返り、もっと話を聞いてあげればよかったと思った」

  • 「話すことの効用の大きさを改めて感じた」

  • 「傾聴を通じて、辛抱強く待つ姿勢が身についた」

傾聴ボランティアの活動は、相手の人生に寄り添うだけでなく、ボランティア自身にとっても学びの場となることが伝わりました。


傾聴ボランティアに興味がある方へ
この活動は、人生の先輩たちと向き合い、学ぶことができる貴重な機会です。
また、自分自身がいずれその立場になると考えた時に、どのように人と接するべきかを深く考えるきっかけにもなります。
「誰かのために自分の時間を使ってみたい」と思った方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
次回は、別の会員による事例紹介②をお届けします。引き続きお楽しみに!


PENSEEは、「傾聴のかかわり」を通して、全ての人々が輝いた人生を歩める社会を「創造」し、永続的に「発展」させ、将来世代へ「継承」することを理念とした一般社団法人です。
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