令和4年5月10日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
東洋水産
マルちゃん
「濃厚煮干しうどん」
煮干しだし×豚の旨み
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
おぉ、濃い!
口いっぱいに煮干しの風味が広がる。
ダシが濃い!
かといって、そこまで塩辛いというわけではない。
いいねぇ。
魚系のおだしが好きな人ならきっと好むだろう味ですね。
ただ、カツオと違って、若干、魚特有の臭みがありますが、それこそが煮干しのいいところ。
そのいいところが、ちゃんと風味にでております。
ただ、豚の存在はあまり感じなかったかな……
という事で、今日は「カツオ」つながりのお話を!
エピソード0 Lv1のモンスターしかテイムできないと言う理由で追放されたが、どうやら俺はモンスターを進化させることができるようでスライムが幼女になっちゃた、でも、俺のパンツを下げるのやめてくれ!
広場の大通りに三台の馬車が止まった。
どれもこれも白馬が引く上等な白い馬車だ。
その馬車の扉が開くと、それぞれから女性が降りてきた。
この女性たちもまた、白、青、緑と美しいドレスを身にまとっている。
その肩には、それぞれ子猫、アオダイショウ、ミドリガメが乗っていた。
周りでその様子を見ていた野次馬の女たちから感嘆の声が漏れる。
先ほどまで、バカ話をさかなに酒を飲み交わしていたオッサンたちのグラスも止まり、つがれ続けていた酒がこぼれていた。
誰しもが、その三人の女性に目を奪われていた。
そんな中、俺だけが背を向けていた。
「無事でよかった……」
俺は、その場から遠ざかるかのように歩き出していた。
その時、理解したのだ。
【マーカス=マッケンテンナ】であった俺の役目は終わったのだと。
「あぁ、なんか安心したら腹減ったな……」
俺は、頭に手をまわし、鼻歌を歌う。
少し目には涙がにじんでいたが、気にしない。
「カツオのたたきはいらんかね! 今日は婚約式だ! 無料で食べていきな!」
屋台でねじり鉢巻きをしたおっさんが、威勢のいい声を張り上げていた。
本日水揚げされたばかりの生きのいいカツオだ。
そのカツオの身を三枚におろし、強火であぶった後に冷水で冷やす。
薬味と合わせて食べるのが実においしい。
オッサンのおすすめはスライスのニンニク。
これと一緒に食べてみろと渡された。
「うまい!」
俺の目は丸くなった。
「うまいだろ! これがカツオのたたきだよ!」
「えっ! たたきって細切れの肉じゃないの?」
「それは、ただのミンチだな……」
そういえば……俺の母さんの料理って……大体、素材をそのまま焼いたり煮たりしたものが多かったな……
多分、料理……苦手だったんだ。
俺は、カツオのたたきを一切れつまむと、懐の中できょろきょろしていたレッドスライムに食べさせた。
それを体の中に取り込んだレッドスライムの目は、おいしそうな笑みを浮かべていた。
見るもの、聞くもの、食べるものが楽しくて仕方ない様子である。
少々、身を乗り出しすぎたレッドスライムが、足元にポトリと落ちた。
ヤバい!
こんなところでレッドスライムを見られたら、また、モンスターが現れたと大騒ぎになる。
咄嗟に俺は、レッドスライムをマントで隠す。
しかし、それは少し遅かった。
そのレッドスライムをを目ざとく見つけた子供が声をかけてきた。
「もしかしてそれスライム? ということは兄ちゃん、魔獣使いか?」
「あぁ、そうだよ! 俺は魔獣使いだ! 危ないから……あっちに行け……」
「俺にも見せてよ! そのスライム!」
俺は、あぜんとした。
あんなに嫌われていたモンスターを子供が見たいというのだ。
俺は、恐る恐るレッドスライムをマントから出した。
子供は嬉しそうにぺたぺたと触る。
「うぁ! 冷たい!」
その声に反応するかのように、周りにいた子供たちがぞろぞろと集まってきた。
「私にも触らせて!」
子供たちにもみくちゃにされるレッドスライム。
だが、とても幸せそうな顔をしていた。
俺には、なんだか魔獣と人間との距離が少し縮まっているような気がした……
子供が目をキラキラさせながら俺を見つめる。
「兄ちゃん凄いなぁ! 英雄マーカスと一緒の職業なんだ! 兄ちゃん! 名まえは! 他にもケロべロスとかヒドラとかもテイムできるの?」
「俺の名は【ヒーロ=プーア】! Lv1のモンスターしかテイムできない魔獣使いさ!」
「そりゃ使えねぇな! 兄ちゃん! ワハハハハ」
レッドスライムを怖がらない子供たちを見ながら俺は思う。
これでいい……これで……
完
この後、3年後(この最終話からだと2年後)の本編へと続きます。