パトゥムタニ日記 vol.11〜タイのハーブ〜
タイ語でสมุนไพร(サムンプライ)
ハーブとか薬草。(タイ語ではこの区別は無いようです)
料理に使う場合は、ヨーロッパのハーブのように乾燥させず
ほとんど生で使用。
ちょっと庭のある家なら、裏庭や隅っこの方にレモングラス、コブミカンや
バジル類が必ず植えられています。
食用では肉や魚の臭み消しに、全ての料理に使われていると言っても過言では
ないくらい。
トムヤムクン、トムカーカイなどにに欠かせないのは
レモングラス、コブミカンの葉、ナンキョウのセット。
炒め物にはバジル類。
レッドカレーやグリーンカレーの素、クンケンにはエシャロットや
コリアンダーシード。
蒸し魚には生姜やクラチャーイと呼ばれるチャイニーズキー。
カノムチーンという、もちもち麺の料理にはハーブ類が山ほど添えられます。
こちらはタイ保健局が出した、“新型コロナに効くタイのハーブ”です。
ハーブでコロナが防げるの? とも思いますが
免疫力を高める、という効果は期待できるかも。
上段左から右へ
生姜 味:辛い
整腸、消化を良くする。痰を切り咳を和らげる。吐き気、嘔吐を和らげる。
チャイニーズキー 味:辛い
お腹がはるのを和らげ、英気を養い、食欲を増進させる。人参に似た特性を持つ。伝統的な薬草師は、タイ人参と呼ぶ。
ウコン 味 :辛い
お腹がはるのを和らげ、消化不良を改善。体力増進。
中段左から右へ
プルカオ 味 :辛い
熱性の風邪薬。利尿作用、血液の流れを良くする。
レモングラス 良い香り
利尿作用、腸内の風を払う、血圧を下げる、食欲増進。
バジル 味 : スパイシー
腹痛、胃痛を和らげる、発汗作用、吐き気を止める。
下段左から右へ
ニンニク 味 : 辛い
鳩尾の痛みを消し、消化不良を防ぐ。痰を切る。脂肪を減らす。
桑 味 :涼味
葉は制汗、解熱、胸焼けや喉の渇きを防ぐ。
実は甘酸っぱく、喉の痛みを治す。
エシャロット 味 :香ばしい
滋養強壮、風邪、鼻づまりを治す。
食用以外ではシャンプー、石鹸、歯磨きペーストなど。
日本でも知られる“アパイブーベブランド”はマンゴスチン石鹸や
チョウマメのシャンプーが人気です。
ずいぶん昔のことですが、出産の後、薬草を煮た大きな鍋を抱えた上に
頭からシーツをかぶって薬草の蒸気を吸わされました。
簡易サウナのようなものですが、とにかく暑くて、熱くて、もう大変。
その後、擦り潰したウコンを身体中に塗ったり、
薬湯入り湯たんぽを抱えたり。
これはユーファイ(อยู่ไฟ)という、タイに昔から伝わる産後ケアだそうです。
こうやって身体を温めて産後のホルモンバランスを整えるのだとか。
私は近所のお婆ちゃんにしてもらいましたが
専門の方の出張ユーファイというのもあるそうです。
3月の暑い季節でしたので、当時は、お産より大変だよー、と泣きましたが
更年期障害をほとんど感じず、元気に過ごせて過ごせているのも、
あの時のハーブのおかげかなあ、と今になって感謝しています。
ハーブを使ったマッサージはスパでも楽しめます。
タイ旅行の際には、ぜひ試してみてください。
そしてハーブたっぷりのタイ料理で元気になりましょう!
本日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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