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【食品ES】ヤマサ醤油の志望動機を書いてみた
以前から僕のツイートやブログを見てくれている人は分かると思いますが、
就活ではESを出しまくるのが大事だよと常に言っています。
それを実現するために必要なことの1つに、エントリーシート(ES)を出しまくるというのがあるんですが、志望動機の書き方に苦慮している人が多いようです。
この『志望動機の書き方』については、多くの人が色んな考えを発信されていますが、僕が学生時代に意識していたことは『経営目線で書く』ということでした。
先日かなり好評だった以下のツイートをご覧ください。
過去ES書きまくってる学生が最初はポンコツだったけど、かなりコツを掴んできた
— ぺんぺん兄さん【就活ブログ運営中】 (@penpen_nisan) December 29, 2019
これは僕の添削を通じてその子が作った「UHA味覚糖のES」
志望度高くない小さな会社でもこんなしびれる志望動機が書ける
全ての会社に対してこのレベルで書ければ、Fランでも90%通過する。役員に刺しにいく内容。 pic.twitter.com/zvXyZ5N1EV
これは、今僕が面倒を見ている学生が書いた『UHA味覚糖』という会社の志望動機です。学生の合否を決める最終決定者は当然企業の役員陣なわけで、私が常に発信している『志望動機』はまさに、そんな役員陣に突き刺すための内容になっています。最初はまったく書けない学生でしたが、何度もコミュニケーションを取ることで、ここまで書けるようになりました。
これを見てくれた人は、かなり新鮮な視点だったかと思いますし、完全に差別化された内容で、今まで多くの人から受けたアドバイスとは違ったアプローチだったんじゃないかなと思います。
『こんな志望動機をどうやって作っているか?』という質問が毎日のようにDMでくるので、少しだけお話してみたいと思います。
今回はタイトルにもあるように『ヤマサ醤油』という食品会社の志望動機を学生と作ったので、その内容になっています。
結論から言うと、僕は会社の志望動機を作るときは、基本的には『会社のHPと付随情報』と『IR情報』しか見ていません。(本気で狙った会社のときは、新聞や雑誌も研究しましたが…)
もちろん、会社の説明会などにも基本的には参加したことがありません…
大事なポイントとしては、色んな仮説を持つことだと思います。
例えば、まず最初に『ヤマサ醤油』という会社を調べようとしたときに、こうやってグーグルで検索しますよね?
まず僕はここで、グーグルの予測変換(サジェスト)を見て『世の中の人がこの会社に対してどうゆう認識を持っているか』とか『ここで出てきた情報からなにか仮説は立てられないか?』みたいなことを考えます。
今回僕がここで感じたことは大きく2つあって、
①本社が千葉の銚子なのか!有名な会社なのに、本社東京じゃないの?
②「株価」ってキーワードがないな〜 もしかして、非上場なのかな?
※割と企業名入れると「企業名 株価」という予測変換が多い
みたいなことを、まず感じたわけです。
この2つと、もともともっている基礎知識から、僕がこの会社に対して導き出した1つの仮説が
”醤油に対して本気でこだわっている会社なんじゃないか?”
ということでした。
その思考を解説すると、まず
①本社が千葉の銚子なのか!有名な会社なのに、本社東京じゃないの?
に対しては、
『醤油の名産は確か千葉だよな〜。しかも、銚子って醤油の名産地じゃね?』
よし、検索してみよう!「醤油 名産地」ポチッと。
はい、ビンゴでした!
つまり、"醤油が最も美味しいとされる生産地の1つ、千葉県の銚子に、今なお本社を置くということは、きっと常に醤油に一番近いところで研究し続けたいという信念があるんだろうな”と読み取りました。
大半の大手企業がビジネスの中心である東京に本社機能を持つのに対して、いまだに千葉の野田に本社を持つ、これは1つ大事な仮説です。
そして2つ目、
②「株価」ってキーワードがないな〜 もしかして、非上場なのかな?
これも同じですね。『ヤマサ醤油 Wikipedia』ポチッと。
はい、きました!これまたビンゴでした!
ヤマサ醤油は上場していません。あんなに有名でCMバンバン打ってる会社なのに、上場しないのか…
非上場のメリット・デメリットなどはたくさんあるんだけど、
1つ上げるとすると、
メリット:金が作れる
デメリット:株主のための経営にしなきゃいけない
ということだと思います。
想像つくと思うけど、上場すると株主様の顔色を見ながら経営をしなくちゃいけない。なぜなら、会社は株主様のものだから。
でもこの会社は上場していない。
僕がこの会社に対して強く感じたことは、目先の利潤に囚われるのではなくて、『本物の醤油』にこだわり抜くために、他者のDNAが交じることがないように非上場を貫いているんじゃないかな。
やっぱりどこまで行っても『本物にこだわる醤油のプロフェッショナル集団なんだな』という仮説を立てました。
さらにさっきのWikipediaで面白い情報があって、なんと創業が『1645年』
これはすごい!400年近く前からあったんかい!歴史がすごい!
400年という歴史の中で、どんな流れがあったのか。
こんな感じで、始めて会社のHPを見てみました。
ヤマサ醤油のHPから、改めて会社概要を見てみましたが、ここでも新たな気付きがありました。
醤油の会社で、まぁ調味料を扱うのは分かるけど…
『医薬品もやっとるんかい!』
ということで、ざっとヤマサの医薬事業を調べたところ
・1970年には医薬品の製造業の許可をとって医薬領域本格化
・醤油で得た知見や技術を転換し、HIV治療薬の元となる原料を製造
・医療領域にかなり力を入れている
みたいな感じでした。非上場だから、詳しいIR情報とかは見えなかったけど、改めて
『醤油という伝統を守りながらも、新しい価値を常に追求しているんだな』
と強く感じた。
このあたりでかなりの仮説を持った上で、あとはHPをポチポチしていくと…
例えば、こんなページがありました。
創業者が魂込めて守ってきた醤油を今もなお、こだわっている。伝統を守りながら『より良いものを追求している』。
この会社の色んなページを見れば見るほど、『本物』とか『職人魂』とか、そうゆう言葉が頭に浮かぶし、最初に僕が立てた仮説
”醤油に対して本気でこだわっている会社なんじゃないか?”
は確信へと変わる。
例えば、醤油のリーディングカンパニーは言うまでもなく
『キッコーマン』だし、きっとヤマサ醤油を受けるときは必ず『キッコーマンじゃなくてヤマサ醤油じゃなきゃいけない理由』を語らなきゃいけない。
多くの学生は、きっとこの差別化ができないまま受けるから『その志望動機ならキッコーマンでも良くない?』って人事に言われて終了。
でも、こうやって企業研究して、ヤマサ醤油の文化や本質的な価値観を知れば自ずとキッコーマンとの差別化ができると思わない?
キッコーマンのように派手さはないけど、地に足をつけて本物の醤油を世の中に届けようとしている信念に共感すればいい。それが企業のあるべき姿だと。
僕はこんな感じで1〜2時間企業研究をして、ひたすらESを書くという訓練をしていました。
これで書いたヤマサ醤油の志望動機は、以下の感じです。食品企業の業界志望理由とかにも転用できると思うので、いい感じに参考にしてください!
多分、内定取れるくらいの内容だと思います。ここからは、必要な人だけ見てください!ワンコインにしておきます。疲れたから、ビール一杯おごる感じでお願いします。
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