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趣味でやる音楽は楽しい

そういえば、趣味で音楽というものをあんまりやったことがない

そもそも趣味ってどこからどこまでが趣味なんだろう。
幼少期にエレクトーンを習っていたけれど、多分これは趣味じゃなさそう。
高校では部活で吹奏楽をやっていたけれど、これも趣味じゃなさそう。
大学にいってからは学業として音楽をやっていたし、卒業してからも生きるためにしか音楽をやっていなかった。
演奏をやめて作曲に注力するようになってからもできるだけ〆切のある公募やイベントに参加するようにしていた。
そうしないと作曲を続けられる自信がなかったからである

そうこうしているうちに10年あまり経過し、いまに至る。

もちろん、仕事以外で音楽にふれる瞬間は多い。
アニメや映画にしても、ゲームにしても音楽は流れているし、CDをわざわざ買って聴いたりもする。ライブやコンサートにも行くし。
それは趣味なんじゃないか?とも思うけど、どことなく"仕事でやる音楽"をドライブさせるための装置として音楽にふれている感覚がぼんやりとある。
"インプットしてる感"というんですかねぇ。

それはそれで楽しいんですけど、どことなく焦燥感のようなものもあって。
好きで聴く音楽は当然良いものなわけで、まぁ勉強として聴く音楽もあるけれど、
基本的に自分にできる音楽自分が好きな音楽は違うわけで。
そことのギャップを感じていた。
よって、音楽における"趣味の領域"がよくわからなくなっていたのである。

で、いきなり結論なんですけど楽譜引っ張り出してピアノ練習してみたら結構楽しかった

自分でも驚いた。そもそも演奏することをやめたのも
"練習するのがあんまり好きじゃない”
とか
”人前で演奏するプレッシャーがストレスに感じる”
とかが理由だったんだけれど、何の気なしにピアノを練習してみたら思いの外楽しくて
「これって趣味なんじゃないか?」
と、"趣味でやる音楽"を実感したのだった。

そもそも自分はピアノがそこまで得意なわけじゃない。
数年前に自分が書いた曲のピアノを人前で弾く、みたいな仕事があったときには二度とやるかと思ったもんだが
誰に見せるわけでもないピアノをただただ練習してみたらなかなか没頭できてよかった。

あるいは、"作曲のストレス”が"ピアノを練習するストレス"を上回っただけなのかもしれませんが…

結局、日々本業と向き合っているからこそ逃避行動としてのその他が楽しいだけなのかもしれない。
でも実は逃避行動こそが趣味であり、それを見つけたり増やしたりすることこそが人生を豊かにするんじゃないか?

そうだ、そうに違いない。
〆切に追われながらやる音楽しか無い人生なんて、あまりにも勿体ないじゃないか。
趣味に没頭して何が悪い。いいだろ!
こうしている今もアレコレと〆切に追われている身ではあるが、いいだろ!

趣味の時間があるからこそ本業に力が入るんだろうが!
というかもう本業のためにやってるから!
"仕事でやる音楽"をドライブさせるためにやってるからァー!


…これ、ループしてない?


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