2歳児 左右の教え方 右左どっち?
2歳児に左右を教えるのは難しいですよね。一度覚えたと思ってもすぐ忘れて、間違いを訂正するとかんしゃくをおこす・・・
大人にとってはなかなかストレスです。また、自分の左右を覚えたとしても、今度は他者の左右を自分と同じで考えるため、他者の左右を逆に認識してしまいます。
そこで間違いを訂正するとせっかく自分の体で覚えた左右もまた混乱してしまう・・・まさに魔のスパイラルです。
これはこの時期の子どもは前操作期と言って、物事を自分中心にしか考えられないからです。つまり自分の右側にあるものは全て右、自分の左にあるものは全て左になってしまうからです。
つまり相手の左手は右手、相手の右手は左手になってしまいます。
しかし、これはこどもの発達段階としては仕方がないのです。ただ、問題なのは間違いを放っておいて良いのかどうかです。分からないからそのままにしてしまうと、間違った考え方が固定してしまう可能性もあります。
そこで私なりに、前操作期にある2歳児に左右を段階的に教える方法を考案しました。
1)まず最初は自分の手で左右を認識させます。その際に、箸を持つのが右手など、必ず具体的な例をあげて覚えさせます。うちの子は右手だけホクロがあるので「ホクロのある方が右手」と少し、変わった教え方をしていますが(笑)
2)次に最も難しい相手の左右です。その際にはまず大人はこどもに背をむけます。
そして右手左手を言ってもらいます。向きが自分と同じなので、ここでは正解出来ます。
次に、ゆっくり回転しながら横を向きます。
ここでまた左右を言ってもらいます。けっこうここでつまづく子どもがいるので一度間違えたらその日は終了です。
もし、この段階で正解出来たら今度は45度まで身体を回転させ、また左右を聞きます。
もしこれで正解したら最後は正面を向いて、左右を聞きます。
こうすることで、具体的な身体の向きが一つ一つ頭に入り、この段階の子どもでも相手の左右を認識する事が出来るのです。