垣間見えるSXX哲学
パートナー関係における生命は、双方の魂レベルでの繋がりを前提とし、互いが心穏やかに過ごせることと、肉体と精神の調和、快楽嗜好の親和性にあり。言葉を交わさずともそこには、厳粛な同意のプロセスが存在している。
対等な信頼関係、または主従服従の関係性が成り立つからこそ、肉体を預け、魂を委ねることが出来るのです。
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どこで覚えたのだろうか…
かつて、♂♀の最中。咄嗟にそこにあった浴衣の帯で、私の両手首を秒速で縛り上げた若い男がいた。
映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」にみたワンシーンみたいに。
うっすらとした記憶が正しければ、映画のなかで男がベルトを咄嗟に手錠替わりにし、女の両手首を固め、ベッドの上部に括り付けた…そんな感じのシーンだったかと思う。
のちの取材のお仕事で、とある女王様が
「道具がない時は、そこに在るものを使うのよ」
と仰った時、その画がふと蘇った。
繰り広げられるすべての瞬間的アクションは、その人間のセンスが出るし、美意識があり、哲学が在るもの。そこにも嗜好の共鳴を求めて...
好みかどうかは別にして、人間一人一人にその人なりのフィロソフィー(哲学)がある。SXXはそれが最も垣間見えるものではなかろうか。
とある男のSXX哲学を感じたワンシーンであった。