1万キロ離れた国から日本へ Flutter未経験からエンジニアリーダーになるまで。
みなさん、こんにちは。ペンマーク広報の市川です。今回は開発部門 Appチームのバラスさんにお話を伺いました。こちらのインタビューでは、ハンガリーから来日して約3年が経ち、日本語が上達したバラスさんの言葉そのままでお届けします🎁
——自己紹介をお願いします
バラス(Horvath Balazs)です😊
1996年にハンガリーで生まれ、ブダペストの隣の村で育ちました。
祖父母の家で多くの時間を過ごしており、祖父母のパソコンで4歳頃からゲームをしていました。僕にとって最初のFPS(※1)は『Doom1』でした😆
そこからたくさんゲームをし、小学校に通う6歳の頃には大きくなったらパソコンを使った仕事をしたいと心に決めていました!そして12年後、大学で情報工学(Computer Science Engineering)を学び始めました。最終的にゲーム開発者にはなれませんでしたが、まだ諦めていません。Doomの誕生秘話など「FPSゲームの起源」に興味がある方は『Masters of Doom』という本を読んでみてください。(英語版のみ発売中)
※1 First Person Shooter
——なぜバラちゃんはペンマークを選んだのですか?
ペンマークへの入社の話は確かに面白いですよ!😎
ハンガリーに住んでいた頃、日本で仕事を探していて、約50社に応募しました。ひらがなとカタカナはわかりましたが、「日本語能力不足」と「日本在住ではない」という理由で、ほぼすべての書類選考が通りませんでした。
しかし、日本の大学生向けのかっこいい製品を開発しているスタートアップがあり、自分の経験と熱意を気に入ってくれました。その会社がペンマークでした!
2019年冬、日本に来て3日後にオフラインで面接を受けました。ペンマークの面接は今までで一番楽しかったし、CEOはパスタランチをもてなしてくれました。(ご馳走様でした!🍝)
2年半が経った今でも、当時のペンマークのCTOが僕に尋ねた質問を覚えています。
どうやらこれは良い答えだったようで、「いつ働き始めることができる?」って聞かれました。あとはご存じの通り。笑
——バラちゃんがflutterエンジニアを始めたきっかけは?
一社目の業務で「クロスプラットフォームフレームワーク (Unity) 」を扱っていたので、他のクロスプラットフォームツールにも興味がありました。
他のクロスプラットフォーム開発ツール(Xamarin、React Native、Flutter、およびいくつかの WebViewツール) も調べましたが、Flutterが最も好きだった。 Flutterの言語 (Dart) は理解しやすく、Unityの言語C# にかなり似ています。
ペンマークに入社する前に、業務委託としていくつかのプロジェクトでFlutterに触れ、確かに使いやすくて楽しかったので、どんどん学び続け、Flutter を使用している企業に応募しました。
ペンマークでは、Flutterエンジニアとして、日々システム設計書を作成し、コードを書き、デバッグし、コードをレビューし、他のエンジニアと多くのコミュニケーションをとり、アプリ開発を進めています。
——ペンマークの開発フローについて教えてください
ペンマークでは、アプリの新しいバージョンを迅速かつ効率的にリリースするため、アジャイルフローを用いて開発しています。
このフローは、①スプリントプランニング、②スプリントリファインメント、および③スプリントのレビューの3つで構成されます。各フローの参加者は、PO (プロダクトオーナー)、PdM (プロダクトマネージャー)、デザインチーム、エンジニアリングチームです。
各新機能の開発は、要件定義書の作成から始まります。PdMが作成した要件定義書をスプリントプランニングでエンジニアに共有し、エンジニアがシステム設計書を作成します。この工程は、新機能が現在の機能・システムとどのように連携するかを確認するため興味深く重要な作業の1つだと思います。(ペンマークの「Bird's-Eye」バリューですよ)
設計書の作成が完了し、他のエンジニアによってレビューされたら、ついにコードを書き始めることができます!
——Flutter未経験として入社し、これまでどのように勉強しましたか?
パッケージリリースやFlutterについては、公式ドキュメントとRedditを読んでいます。 (良いリソースがありますよ!)
ただ最近は、QiitaやZennの日本の開発ブログを読むことが多いですね。記事は楽しく読めて、日本語が上達するからです✏️笑
但しほとんどの場合、体系的に学ぶというよりは実際に改善が必要なときに新しいことを学びます。 たとえば、不要なコードが多かったり、パフォーマンスが悪かったりと、現在の「状態管理(※)」が使いにくいときは、最善の方法と「Penmark」のシステムに適応させる方法を個別で調査します。
状態管理については、こちらのブログで詳しく説明されているので気になる方は読んでみてください。
——バラちゃんが仕事をする上で大切にしている価値観や心がけていることはありますか?
僕が無意識でも実践している主なバリューは、「Student First」と「Bird's eye」の2つです。
当たり前ですが、「Penmark」アプリに新機能を実装するということは、その機能を学生が初めて使用する、ということです。そのため、開発する中で学生にとって機能のユーザビリティに問題があると感じた際には、仕様変更を検討するためにできるだけ早くPdMやCEOに報告します。
「Penmark」アプリのエコシステムは、多くのサービスで構成されています。僕はエンジニアリーダーとして、データベース、データの非互換性、または潜在的なバグに関する問題が発生しないように、アプリに影響するすべての開発に注意を払っています。また、直接関係がなくても、機能が他の機能やデータにどのように影響するかを常に考えなければなりません。
ちなみに、、
最近は同僚と話すことが増えて(言語の違いで最初は難しかった笑)、信頼感も増してきました(Trustful teamだよ😚)
——ペンマークに入社して、これまでで印象に残っていることはありますか?
言うまでもありませんが、一番大変だったのは言語でした。日本への引っ越しと同時にペンマークに入社しました。 この時、ひらがな、カタカナ、「こんにちは」以外は日本語が全然分からなかった。しかし、メンバー全員が歓迎してくれて、もっと前から一緒にいたように感じました。
当時のCTOは、日本に馴染むため、そしてより良いエンジニアになるために、僕の成長に大きな役割を果たしました。(いつもありがとう🥺)
エンジニアリングに関しては、DDDの学習、適切なコードレビュー、テキストでの適切なコミュニケーションはチャレンジだったけど、今日の私になるのに大いに役立ちました。
ちなみに、日本で最初の記憶に残る経験は、僕の誕生日に偶然初めての飲み会があって、みんながケーキでお祝いしてくれたことだよ🎂
——「Penmark」を開発するエンジニアとして、バラちゃんは今後、学生にどんな学生生活を送ってほしいですか?
「学生生活を少しでも楽にしたい。」他の学生とのつながりを感じ、お互いに助け合い、生涯にわたる友情を築いてほしいです。
またそのために、オペレーションチックな不要なステップを減らし、できるだけ自動化し、学生がなりたい自分に集中できる環境を作りたいと思っています。そして、学生の皆さんには、教育といえば、Penmark!と真っ先に思い浮かべてもらいたいです。
現在ペンマークでは、一緒に働く仲間を探しています!この記事をみて、興味を持ってくださった方は、ぜひお気軽にご連絡ください💐