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結婚9年目(2024/10/15)

息子(2歳)は最近保育園に行き渋る。「いかないの」「おうちかえる」とはっきり言葉にする。

行き渋ること自体は以前からときどきあったけれど、最近は言葉がぐっと増えたので、喋るようになる前と比べて「この子なりの言い分に意識を向けなければ」と思う場面が多くなってきた。すべてをいう通りにしてあげることはできないし、するべきではないけど、言葉を使う以上、相手が2歳だろうと200歳であろうと、可能なかぎり耳を傾けたい。

結果的に、彼が自分の足で教室のなかに入っていったときには十時を過ぎていた。だけど泣かずに登園できたし、教室のなかから笑顔で手を振って「いってらっしゃい」と言ってくれた。よかった。

もちろんこれができるのは恵まれていると思う。自営業で時間の融通はきくから、幸いなことにじっくり話をする時間は、平均的な親御さんよりも容易に確保してあげやすい。そのぶん深夜にまで業務が及ぶことになるのだけど、あなたが笑顔でいられることと比べたらたいしたことではない。

そう。今日は9度目の結婚記念日だった。当時私は27歳で妻は23歳だった。それぞれ9年ずつ年を取った。入籍した日のこと自体は昨日の事のようにはっきり覚えているのだけれど、その間にあった出来事を数えると膨大だなと思う。ちゃんとしたお祝いは後日やる予定。

今週の少年ジャンプの漫画で「愛しているから結婚するのではなく、結婚したから真摯に愛する」という旨の一節があり、SNSでも話題になっていた。せっかく結婚記念日だしと思い、自分の結婚観と照らし合わせてみると、共通する部分もある。自分はたぶん、愛しているから結婚したし、結婚したからずっと愛そうとも当時思っていて、そこは今もあんまり変わっていない。

結婚式でやる「誓います」というのが実は自分は結構すきなのだ。ひとの未来なんか不確定で、心なんてそのなかでも、どうなるか最も分からないところなのに、その不確実性を理解したうえで、それでも未来のことを誓うと言い切るのが良い。

恋は落ちるもの、愛は誓うもの、だと私は思っている。

このnoteというツールの使い道について。アカウントを取得して10日ぐらい、過去に書いた作品をポコポコUPしてみたのだけど、どうもしっくりこないので一旦それをやめた。作品は引き続き自分のHPを中心に置いておいて、noteは自分の日記帳代わりにも使ってみようとおもう。あんま力まずに1日に原稿用紙1枚分ぐらい何か書ければいい。これで心地いいなと思えば続けるし、そうでなければ続けないかもしれない。改めてよろしくお願いします。

今日の「これ読んで」

恋ならば落ちよう、愛ならば誓おう(2012/08/03/辺川銀)

身内の結婚式に参列したときに書いた作品です。男女の話はひとつも出てきませんが、結婚観について書いたものです。

あばうとみー

辺川銀です。ぺんかわぎんと読みます。ぺんぎんが好きです。文章屋さんです。「あなたのお話を小一時間きいて、それを基に短い小説を書きます」というサービス「あなたのショートショート」もやっています。

ホームページ:ねこぺんぎんの絵本棚
ツイッター:@penkawagin

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