V RISING ちょっと遊んだよ話
V RISINGって?
「世界を支配していた我々ヴァンパイアは、人類に破れてしまった。しかし今こそ再起の時!」という、ヴァンパイア側の立場で裸一貫からやり直すサバイバルゲームです。サバイバルです。必死です。
基本的なゲームシステム
クォータービュー(見下ろし視点)だけど高さの概念があり、カメラも回せるタイプです。敵が装備をドロップするにはするけど、基本的には素材収集→拠点建築+作業台を建造→アイテムを製造という、オーソドックスなクラフトゲーです。
しかし拠点に籠もっていればよいわけではなく、各地に散らばるネームドボスを”血の祭壇”で見つけ出し、これを倒して血を奪う必要があります。そうして血が記憶していた”生き様”のようなものを取り込んでいくことで、新規クラフト&スキルなどがアンロックされていく形です。大狼を倒せば狼フォームへの変身、木こりを倒せば木工製品と木工台がアンロック…という具合。
移動スキル1種+攻撃/バフスキル2種+ULT1種の組み合わせと、武器自体が持つスキル最大2種があるので、この手のクラフトゲーとしては戦闘の比重がかなり高い印象です。戦ってて普通に楽しい。ちょっと進むといきなりヴァンパイアの本領発揮してプラチナゲームスかな?みたいな攻撃モーションが出ます。その他、主として戦闘外で使うユーティリティみたいなスキル群もあります。
キャラの強さはギアレベル(装備のランク。アイテムレベルとか、そういうやつ)で決まり、レベル差が大きいと絶望的な戦闘になるので、大人しく順番に装備を一式揃えて近しいレベルの敵を倒していくのが無難かと思います。レアドロ強OPで無双じゃウオオオオ、ではないです。後々出てきたり、実装されたりするかも知れないですが。
特徴的なゲームシステム
ヴァンパイアの弱点
太陽が憎い。当然のように、お陽様に照らされると数秒の猶予のあと猛烈な勢いで焼け死にます。「影から影へと移動する」と言うと何かかっこいいですが、日中は木陰、岩の横、壁の横といったわずかな影を渡りながらコソコソする形になります。森の中で木材集めてたら「しまった全部切っちゃって影が!影がない!ギャアアアア!!(ジュー」みたいになるので、持続可能なサバイバル生活を強いられます。
本格的に狩りに出るなら夜。特にブラッドムーンの夜はバフがかかるため、日付を逆算して準備してワールドボスに挑むようなシチュエーションも出てくるかも知れません。
お陽様同様、銀もヴァンパイアには猛毒にあたるため、憎き人類の拠点で雑に宝箱とかをルートしてると拾っちゃって「銀!銀ンンン!!」ってなります(量が少なければ自然回復が相殺される程度の持続ダメージ)もちろん、にんにくも弱点でデバフがスタック。人類の生活圏に大量に吊るされてたりします。憎い。
その他有名なところだと「流れる水」も弱点なんですが、そもそも泳ぐとかないので深い水場は進入不可、小川程度なら渡れる感じでした。
「空腹」と「食事」
ヴァンパイアなので、食事と言えば血です。血がなくなると強烈なデバフがかかります。そこらにいる(アンデッド以外の)敵を殴って7割くらい?HPを削ったあと、吸血コマンドでガブーッして補充します。吸ってる間も普通に攻撃されるため、基本的には孤立した敵か最後の1人を吸うことになります。「お前は最後に殺すと言ったな。…ごめん範囲巻き込んで殺しちゃったけど吸いたいから生き返ってくれない?」ということもよくあります。
問題は、その血の性質と品質。戦士であったり弓士であったり特徴づけがされており、対象の性質により得られるバフの内容が変わります。そして高品質な血を飲めば、バフの効果自体も強化されるという仕組み。バフの内容は後勝ちで上書きされていくため「今吸うと強力なバフが消えちゃうけどそろそろ血は補充しときたいなぁ…」というジレンマが発生するわけです。なお、敵の強さと血の品質は全く関係がありません。その辺の雑魚でもたまに「上質な」血をお持ちの方がいらっしゃいます。
ちなみにどうしても敵がいなかったりうっかり血を切らした時のための保険として、ポータブル輸血パック「ねずみ」があります。なんのバフもありませんが、瀕死の時は四の五の言ってられないので物陰でチューチューしましょう。
”ドリンクバー”と血族化
ある程度進むと人類をチャームで一時的に味方とすることができるようになります。さらに、それを拠点に連れ帰って専用の檻に突っ込んでおくことができます。戦い方に適合した職業で上質な血を持った人類を連れ帰って、エサを口にねじ込みつつギュッと絞ることで、安定して食料が得られるようになるわけです。何個も並んだ檻はさながらドリンクバー。その日の気分で血を飲み分けるグルメ生活ができるようになれば、ちょっと復興した気持ちになれるかも知れません。ちなみにエサはネズミか生魚です。
ドリンクバーと同様にして、専用の棺桶に突っ込むことで、人類をヴァンパイアとして生まれ変わらせて血族に迎え入れるなんてこともできます。そのままだと拠点でウロウロするだけですが、別途指示を出すことで遠征に出し、資源を自動収集させることが可能です。クラフトゲーで遠征なんて単語が出てくるとは思いませんでしたが、集めるのが邪魔くさい資源をある程度自動収集させられるのは便利だし、何より自身の血族、軍勢感が出て非常によいです。
…あなたは、農村で母と二人暮ししていた娘を攫ってきてその生き血を啜ってもいいし、教会のシスターを血族化して人類の拠点に送り込んでもいい。世界はヴァンパイアのものです。
建築
建築関係の基本
まず城の中心となる心臓部を置いて、それを中心に1マスずつ拡張し、床と壁を設置して…という感じです。建築はどこにでもできますが、製造設備をしっかり配置し素材の保管もして…となると結構な幅を取るので、詰めに詰めても相当なスペースがいります。また如何せん、クォータービューなのであんまり細かな建築はできません。かわりに”石材建築で床と壁を四角く配置する”だけで自動的に屋根がつき、外観もかなりそれっぽくなるので、いわゆる豆腐建築でも「城だが???」と言い張れる感じにはなります。逆に言うと、最初期は屋根すら無い囲いの中で陽の光に怯えながら生活することになります。影ないと焼け死ぬので、加湿器で霧作って無理やり影にする惨めさは相当なものです。許さんぞ人類シュミレーターです。
廃墟の再開発
各地には「特に名前も何もついておらず、ただ崩れた壁と柱だけが残っているエリア」が点在しています。明言はされていませんが、ヴァンパイアのかつての居城か何かなんだと思っています(その方が捗るので)
そうした場所は建築するに十分なスペースと砦や城っぽさの両立ができ、人類の拠点へのアクセスという面でもよい立地が多く、拠点とするにはうってつけです。進入路が階段などで限定されているため、PvPなどでも有利に働くんじゃないでしょうか。
建築できるもの
心臓部:CastleHeart。これが稼働状態でないと何も動きません。
棺桶:寝床です。ヴァンパイアなので。死亡時の復活地点。太陽もやり過ごせます。
製造設備:とにかくこれが幅を取る。心臓部さえ動いていれば、ヴァンパイアパワーによって勝手に動いて勝手にモノが作られます。
保管庫:サイズ形状様々なアイテム入れ。死ぬほど幅を取る。名前をつけられるので、カテゴリごとに名前わけして整理すると吉。
血の祭壇:BloodAltar。ネームドボスの概要と撃破報酬の確認、そして「どこにいるか」をトラッキングできる最重要設備。
鏡:見た目の変更ができます。まぁ視点が視点なのでほぼ自キャラ見えないんですが…。
棺桶(血族用):人類→ヴァンパイア化に使う専用棺桶。棺桶と1:1で紐づくため、棺桶の設置上限以上の軍勢は作れない。
玉座:血族に遠征指示を出すのに必要。ちゃんと座れる。
ガーデニング:花や木を植えることもできます。素材収集兼観賞用。
その他、明かりや彫像、舗装路といった装飾の要素もあります。床に関しては「適切な床に適切な製造設備を置くと稼働効率が上がる」ので、ちょっと意識しておく必要があります。
サーバーと設定項目
キャラクターはサーバーごとに1人まで、サーバー間移動は不可。現状削除も不可。ローカル環境にワールドをいくつも作ることは可能ですが、やはり移動は不可です。マップの形状や敵の配置にランダム性は無いので、最初に軽く下見をしたりするのはありだと思います。
城や資材の共有、現在地をマップで見れるクランのサイズも他ゲーに比べると小さく、最大でも10人となっています。
公式サーバー
PvE、PvP、地域等々、諸々の条件で絞り込める公式サーバーが公開されています。同時接続数は50制限。クランは最大4人。サーバーの設定は、ソロですべての資源を集めて建築してそれを維持しつつ探索してボスを討伐………としようとすると、確実にリアルがブラック労働になるので、お誘い合わせの上ご参加くださいといったところです。
ローカルサーバー
自PC上にサーバーを建てて自分でプレイするので、各種設定は自由に設定できます。一度建てた後はゲーム上から設定変更はできなそう?ですが、一応ローカルのゲームファイルから設定ファイルを変更はできそうでした。
Steamのフレンドにフレンドリストから参加してもらうことは簡単にでき、ちょっとマルチで遊んでみたいという場合はこれでもよいと思います。当然ながら自分がゲームを落とすと全員落ちますし、ゲーム内時間も停止します。
SteamCMDを使ったプライベートサーバー
詳細は省きますが、ゲームクライアントと別にサーバーを起動して、自分も含めてそこに接続して遊ぶこともできます。
詳細はこちらのページへ(英語)
レンタルサーバー(G-Portal)
お金払ってサーバーを借りるやつです。一度建ててしまえば管理は比較的楽で設定も自由&フレンドと快適に遊べますが、2022/05現在は円安の影響で引くほどレンタル料が高いです。
詳細はこちらのページへ(日本語にできます)
私はコレで遊んでますが、サイトのUIが非常にアレなのでキレながらアレしています。快適は快適です。サイトのUIは非常にアレですが。
設定項目
私が変更している設定項目や、重要そうな項目の列挙です。※PvE前提
Starting Equipment:初期装備。高くすると強くてニューゲーム。
TeleportBoundItems:素材アイテムのテレポート持ち運び制限。初期は”オン”。正直ダルい。私はオフです。
CraftRateModifier:アイテム製造時間。初期設定だと長め。私は5倍速。
RefinementRateModifier:一次素材→二次素材への加工時間。初期設定だと超長い。Craft同様私は5倍速。
ServantConvertRateModifier:ヴァンパイア化にかかる時間。初期設定だと尋常じゃないくらい長い。私は10倍速。
InventoryStacksModifier:素材のスタック数。ソロでもマルチでも、初期設定だと拠点が箱だらけになる。最低でも”2”くらいにはしたい。
MaterialYieldModifier_Global:素材収集した時の量。多い方が楽だけど、あんまり増やすのも考えもの。初期値だとソロはキツい。私はマルチなので1.1倍で様子見中。
BloodEssenceYieldModifier:↑のMaterial~の血版。同じく1.1倍にしてるけど等倍でも特に困らないと思います。ローカルだと特に。
DismantleResourceModifier:建造物解体時の素材返還率。初期は0.75で、私は気兼ねなくハウジングしたいので1(全返還)にしてます。
ClanSize:クランのサイズ。PvPサーバーを運営するとかでなければとりあえず10にしておけばいいと思います。
その他、敵の強さや”弱点”の程度、昼夜の時間配分など大量に設定項目がありますが、その辺を変にいじると戦闘に重きを置いているこのゲームのバランスが崩壊するので、慎重にした方がいいと思います。全体的に初期設定はマルチが大前提なので、ソロであれば資源の量やスタック数、あと敵の強さ/自分の強さは緩めにした方がいいとは思います。