渡航4ヶ月、まあまあ充実?
こんにちは。
昨日渡航3ヶ月の記事を発表したばかりですが、こちらももう書いてしまおうと思い、今筆を走らせています。こういうのはやる気がある時にやるべきです。さもないと、また前回のように、1ヶ月以上更新しないことになりますから(笑)。
さて、11月の様子について書いていこうと思います。11月は個人的にまあまあ楽しかった月です。
前半は特段ビッグイベントはなかったですが、日々はそれなりに充実していました。まず、射撃を初めて体験しました。オリンピックで某無課金おじさんをはじめ、個性派揃いの射撃選手が話題になりましたが、その中にターバンをした男性射撃選手がいたのを覚えているでしょうか?実はインドは射撃がまあまあ盛んなスポーツで、射撃場の数も割と多いです。
さて、友達を誘って射撃を体験しましたが、これが意外と難しかったです。まず的が思った以上に遠い。射撃の的も、ダーツやアーチェリーのもののように同心円状なのですが、その円と円の幅が遠くから見ると非常に狭いんです。照準はその的の円を基準に合わせるわけですが、少しでも上下左右にブレたら弾道が大きく変わってしまうので、中心に何発も当てるのは至難の業だと実感しました。
そして何より驚いたのが銃の重さ。これが案外重いんですよ。まさに無課金おじさんのように、片手をズボンのポケットに入れ、そしてもう片方の手に銃を持ち、腕を伸ばして撃つのですが、その重さのせいで腕がプルプル震えてしまい照準が全く安定しないんですね。おかげで、的にすら当たらないこともしばしばありました。今まで射撃で必要なのは、コントロールと集中力だけだと思っていましたが、それなりの腕の筋力も必要だとわかりました。
ところで、我々は初心者であったため、インストラクターの下射撃体験を行なったのですが、指導がまさかのオールヒンディー語で少し面食らいました。ヒンディー語を学んでいる私たちは良かったものの、そうでない外国人でもヒンディー語で対応するのでしょうか、、、それから僕が腕をプルプルさせて外しまくっている時も、的外れなアドバイスばかりしてくるので、この人は選手としてのキャリアパスを目指した方がいいだろうと感じました。
その他には、デリー市内のレストランの開拓を進めました。デリーはやはりインドの首都というだけあって、インドの各地方の料理が味わえるレストランや、あるいはチベットやアフガニスタンなどの、異国のレストランも充実しています。食は自分にとっては日常の中で充実させることのできる貴重な要素の一つなので、積極的に開拓を進めています。
それから久しぶりに楽器に触れました。音楽は自分にとってはやはり重要なものだったので、インド来てからかねてより、楽器を演奏したいと思っていました。そこで調べて見たところ、lajpat nagarに楽器店が集まっている場所があったので、早速そこに行ってみました。店内にはギターやキーボード、あるいはインド音楽で使われるタブラやハーモニウムが並んでいましたが、管楽器はほとんどなかったです。まあ、あったとしても大概高額なので手が届きませんが。ただ、やっぱり何か吹いて演奏する楽器が欲しかったので、店内を見て回るとkazooという楽器がありました。これは声の振動を利用して音を出す楽器なのですが、前々から気になっていたのでこれを買うことにしました。お値段たったの300ルピー。早速公園で演奏してみましたが、ただ歌うだけで演奏できるので超簡単、おまけに表現もしやすいのですぐに気に入りました。
さて、こんな感じで割と楽しい日々を送っていますが、現在デリー市内は非常に厳しい環境にあります。大気汚染が本格的に深刻なものとなってきたのです。hindustan timeのオンライン記事によると、デリー市内において、大気の質の指標AQI(Air Quality Index)の数値396を記録したそうです。ちなみに東京は18、pm2.5のイメージが強い中国の北京でさえ100程度なので、その酷さがよくわかると思います。外ではもうマスクは必須で、オートリキシャーで移動していると、5分後には肺が苦しくなってきて呼吸するのが難しくなってきます。また、大気汚染の影響で市内は深い霧の中にあるようで、特に朝は100m先さえ見えないような状況です。それでもほとんどのインド人はマスクをしていません。喉に空気清浄機でもついているんでしょうか?
さらに、授業の方でかなり重い課題が出されました。ヒンディー文学上の特定のテーマについて、手書きで10枚、ヒンディー語で書くというものです。その分量の多さももちろん辛いですが、問題はこれがアカデミック•ライティングであり、それ相応の言葉で書かなくてはならないということでした。
ここで、ヒンディー語について少し説明します。実は、話し言葉としてのヒンディー語には多くの英語の語彙が使われています。例えば、「空港」はairport、「分析する」はanalyse karna、「快適な」は、confortableといった具合です。場合によっては、
india ka economic growth bahut remarkable hai.
(インドの経済成長はとても著しい)
なんて文も会話中では普通にありえます。
しかし、上記のような英語の語彙に相当するヒンディー語の語彙も存在はしています。そして、書き言葉ではそのような語彙を使うことになっています。そのような純粋なヒンディー語はshuddh hindiと呼ばれ、主にサンスクリット由来の語彙が多用されます。
さて、書き言葉ということは、レポートではこのshuddh hindiを使って書くことになるわけです。普段は英語の語彙を使ってしまうところを、わざわざ対応するヒンディー語の語彙を調べて使わないといけません。これが時間がかかって面倒でした。さらにはこれが会話の上では全く役に立たないのも少し億劫でした。日本語で例えるなら、「トイレに行く」と言うのを、「厠へ行く」と言うのに近い感覚でしょうか。言われた方は不自然に感じますね。ただ、前述した通り書き言葉なので、新聞やあるいは専門記事などはこれで書かれています。これがすらすらと読めるようになると思えば、完全に役立たずとは言えませんね。むしろインドを専門的に知りたいのなら必須です。shuddh hindiに足を踏み入れた時点で、学習者としては一つ上の次元に入ることになるとも言えるので、少しかっこいいですね。
さて、11月は、こんな具合で割と大変なこともありました。そして、自分に大きめのご褒美が欲しくなったわけです。ということで、11月最大のイベント、オリッサ旅行については別で記事を書こうと思います。
では。