
12、1月まとめ④ リシケシュ
バラナシにいた時、なんとなくリシケシュに行きたくなったので、その瞬間に友達に連絡して、約10日後行くことにした、その旅行について書きます。
12月30日、デリーのnizamuddin駅から出発。今回は二人で同じ一等席のボックスを予約しました。一つのボックスには4人分のシートが用意されていますが、今回は僕と友達の二人しかいませんでした。
おかげで人目を気にせず会話したり動画を見たりできました。普段は一人旅行なので、列車内では寝るか本読むか、あるいはスマホを見るかくらいしかしないのですが、今回は話し相手がいたので、6時間の移動も退屈することはなかったです。途中駅でオカマ三人組にボックスへの侵入を試みられましたが、それは阻止できました。衝撃的すぎて笑いしか出なかったです。
さて午後10時ごろにリシケシュに到着。流石に北の方なので寒かったです。第一印象はまあまあきれい。ホテルに行く前に、列車内で夕食を済ませていなかったので、近くにあった店でサンドイッチ2つを買いました。ホテルに着いて、部屋に着くとなんとキングベッド。男2人で密着、添い寝。あ、そういう関係ではないですよ。睡眠に関して、僕は特に問題はなかったですが、向こうにはあったかも?いかんせん僕は寝相が悪いので、寝ている間に彼に急接近したり、あるいは布団を強く引っ張っていたかもしれません。
2日目、僕ら2人は計画という言葉を知らない人々なので、どこに行くとか、いつ行くとか、そんなことは旅行前にも旅行中にも考えませんでした。そもそもリシケシュに来たのも、ここで明確にやりたいことがあったというわけではなく、なんとなくデリーから近く、手頃な旅行先としていいなと思ったというだけのことでありました。ということでノープランの2日目、起きたらもう午前11時。身支度を済ませて外へ。
とりあえずガンジス川見るかということでtriveni ghatへ。バラナシのガンジスよりはるかに水がきれいな他、景色それ自体もとてもきれいでした。個人的には桂川沿いの嵐山に似たものを感じました。そのままガンジス沿いに歩いていって街の中心部へ。

その途中、gita pressというヒンドゥー教関連の書物を取り扱う本屋へ立ち寄りました。僕らが日本で読んだbhagavatgitaはこのgita pressより刊行されたものだったので、発見したときは興奮しました。中に入ると数々のインド諸語で書かれた教典が売られていました。その友達はいわゆる言語ヲタクなので、目を光らせて書物の棚を見ていました。楽しいそうで何よりでした。途中物乞いが彼のもとにグジャラート語の書物をねだりに来ていたのは新鮮でした。本をねだるようなインテリな物乞いもいるんですね。
その後は、やはり計画性がないので、どこを目指すわけでもなくとりあえず歩き続けました。歩いて歩いて歩き続けたら、いつの間にかtriveni ghatまで戻ってきていたので、そのまま帰りました。この時点で総歩行距離約15km、何がしたかったんだ一体。
さて夕食です。僕らは生粋の肉好きなので、ノンベジタリアンフードを求めていたのですが、ここでまさかの事実が発覚。なんとリシケシュはベジタリアンフードしかない。おそらく、ヒンドゥー教やヨガの聖地で、アヒンサー(不殺生)の教えが徹底されているのでしょう。手に入れられないなら仕方がないので、昨日の店でまたサンドイッチと、ピザを買って食べました。
その後はホテルでのんびり。テレビでYouTubeが見れたので、くだらない動画を見て2人でケラケラ笑っていました。そうしていたら年を越しました。新年あけましておめでとうございます。
え、年越したよね?ずいぶんと静かだなあ。外では一応花火が打ち上げられていましたが、こぢんまりとしたものでした。僕は勝手にインドは年明けの瞬間は爆音で音楽鳴らしてみんなで踊っているものだと思っていました。しかし、少なくともリシケシュでは、そのようなことはなく、案外地味な年越しでした。年越しの15分後には、ベッドに入って明かりを消してもう寝る準備をしていました。
3日目、起きたらやっぱり午前11時。一応昨日は初日の出を見るなんて話も出ていたのに、当然のごとく寝坊。この日はtapovan地区に行きました。乗り合いのカートが出ていたので、それに乗って行くことに。初めドライバーは200ルピーとか言っていましたが、そこら辺にいたインド人に手助けを頼んだら50ルピーまで下がりました。ローカルの力は強い。
昼食は地球の歩き方に載っていたイタリアンを食べました。今まで食べたインド飯の中でも随一のうまさでした。美味い飯が本場のインド料理ではないが甚だ残念ですが。その後はビートルズゆかりの?カフェへ行き、ドリンクを飲みました。ベランダからの景色が綺麗でした。トイレが30分間閉まったままだったのはどうしてだろう。

その後は少し街を散歩しました。道中に楽器店があったので、そこで笛とホラ貝をそれぞれ200ルピーと500ルピーで買いました。ガンジス川の川岸に行き、早速吹いてみました。笛は吹いたことがあったので、すぐ音が出ました。ホラ貝も金管楽器の要領で音を出すことができました。ただ友達はかなり苦戦しており、吹奏楽の新入生勧誘を思い出させるような光景でした。ただ、彼のホラ貝に対する執着はあまりにも強く、音を安定して出せるようになるために何度も何度も練習していました。日が暮れてしまうような長い時間練習しているうちに本当に日が暮れました。そして結局音は出せるようになりませんでした。日が暮れたのでこの日はこれで終了です。

次の日、この日はリシケシュからデリーに帰る日です。チェックアウト時間の5分前に起きて、すぐチェックアウト。バススダンドに行き、中継地点のハリドワールという街まで約30分。道がガタガタでアトラクションに乗っているようでした。座席に食い終わったお菓子の袋がぶんながっているのは、北インドを端的に表しています。さてハリドワールに到着、特にやることもないので駅近くのフードコートで休憩してました。ここでも安定のオールベジフード。結局この旅行中肉は一回も食べられませんでした。帰りの電車は寝ていたので記憶がないです。
以上でリシケシュ旅行終了です。さて感想ですが、リシケシュは北インドの中でも結構マシな都市だと思います。人もデリーやバラナシほどウザくはないし、景色や街も綺麗で清潔です。ただノンベジフードがないのと、特別派手なアトラクションもないので、一人旅行は少し寂しくなるかもしれません。個人的にはある程度のカオスが欲しくなってしまうので10段階中'6'です。喧騒に疲れたら行くといいかもしれません。
次回はケーララ旅行について書きます。