重いコーライト、軽いコーライト
たくさん曲を書いて、特にコーライティングでたくさん作っている人はわかってくれると思うのだが、コーライトしていると「重めのコーライト」と「軽めのコーライト」がある。
断じて誤解してほしくないのだが「重め」というのは良い曲とか売れてる先輩とやってるとか自分の負担が大きいとかそういうことではなく、単に制作中に心の中で占める割合が大きい曲のこと。そして「軽め」というのも軽視という意味でも手抜きという意味でもなく、単に制作中にそこまで心の中を占有しない曲という意味だ。
これがどっちもどっちで大事なのだ。
軽めの曲だけではやりがいも感じられないし自分が真に打ち込むべきジャンルや方向性もなかなか定まらず、リリースを連発という訳にもなかなかいかない。いっぽう重めの曲だけではそんなにたくさん数を作り続けるのもしんどいし、どうしても重めの曲というのは置きに行くというか、バットを短く持って手堅く当てに行く感じになりがちだ。
だから重めのセッションが続いた後には軽く新しいジャンルにトライする曲を作ったりしてバランスを取ることが大事だと思う。そういう曲の中で新しい自分の可能性が見出せたり、アーティストにうまくハマってリリースされたりすると、そこから自分の仕事も広がっていく。